全てが順調にとは・・2017/06/06 19:54

全てが順調にとは・・
オオカマキリに遅れをとったハラビロカマキリ幼虫の孵化も、いよいよ本格化の模様。
草むらでは、幼虫世代特有のお尻くいっと上げポーズを多く目にする事が出来ました。
ハラビロカマキリ幼虫の眼力
顔面ショットもゲット!。
この眼力、他の昆虫に恐れられる狩猟者としての資質は、既にバッチリだね・・
と思われたのですが・・
ハエトリグモ、ハラビロカマキリ幼虫を捕食
悲しいかな、この様な意外なシーンに出くわす事も・・
ハエトリグモに捕らえられ、絶命した幼虫です。
この蜘蛛自体かなり小形なのですが、それでも現状対抗出来るすべはないみたい。
一つの卵鞘から多数が誕生する幼虫ですが、全てが順調に成虫へとは行けない流れ。
その第一段階とも言える自然淘汰が、早くも始まっていたんですね。
生息数のバランス維持の為に働く自然の掟、やはり相当に厳しい。

※6/6に都内で撮影

梅雨入りの日に・・2017/06/07 20:48

梅雨入りの日に・・
関東もいよいよ梅雨入りしたとの発表がありました。
日中には降雨はありませんでしたが、空気の重さは確かにそれを実感させるもの。
このハラビロカマキリ幼虫も、雨の降り出しが近い事を感じているのでしょうか。
葉っぱの裏側に張り付いて、ひっそりと忍びの構えをとっていました。
動物的・否・昆虫的勘が働いてって言うやつでしょうか。
クロオオアリの女王蟻
じとーっと肌にまとわりつく重い空気、迫り来る雨の予感。
そんな多雨の時期に入ると、必ず目にする様になる光景があります。
今日は、旬の花・ガクアジサイの蕾の上で目撃しました。
真新しい翅を持ったクロオオアリの女王アリ。
今の時期になると、それ迄の巣を離れ、良き伴侶に出会う為の結婚飛行に旅立ち・・
さて、孤独なこの女王に、この先どんな運命が待ち受けているのやら・・
キボシツツハムシ
小さいけれど派手派手!・・そんなキャラクターを持つキボシツツハムシです。
このハムシとの出会いも、割と今の時期に限られる様に感じます。
たった一匹だけでしたが、今年もその通りの展開に・・
”それにしても、小さいけど目立つなぁ” が、いつもどおりの感想でした。

※6/7に都内で撮影

変な花だけど・・2017/06/08 20:48

変な花だけど・・
梅雨入り翌日の昼過ぎに仰ぎ見た空。
早くも梅雨晴れに恵まれて、ちょっと拍子抜けって言う感じでした。
この画像での注目点はもう一つ。樹々の緑に混じって確認出来る黄色い部分です。
スダジイの花
その部分に接近してみると、この通り。
黄色く見えていたのは、このブラシ状のモジャモジャでした。
今を盛りと咲き誇るスダジイの花。
木の花の中でも、形のユニークさから言えばかなりの高ランクに位置しそうです。
この変な花、ある筋にとってはアイドル的存在なんですね。
スダジイの花とコアオハナムグリ
それを実証する光景が、枝のそこここで繰り広げられていました。
花に抱きついて食事中の甲虫。今日はコアオハナムグリが多数派でした。
およそ花らしくない花だけど、バッチリその素性を見抜いて集結していたみたい。
なお、撮影時、手が葉や花に触れたのか、かなりベタベタになってしまいました。
舐めてはみませんでしたが、糖分たっぷりなのかも・・

※6/8に都内で撮影

待ち受け場所は?・・2017/06/09 20:15

待ち受け場所は?・・
同じ卵鞘から孵化し、思い思いの場所に散っていったハラビロカマキリ幼虫。
今日は、ドクダミの花に止まっている一匹を目撃しました。
まさに今の時期の旬の花とのコラボシーンと言う訳。
さて、お決まりのファイティングポーズを決めて待ち受ける獲物とは?・・
ドクダミの花とアリ
まだ超小形なベビー体形なので大物は無理。さしあたり狙いはこれ辺りでしょうか。
特異な形の花なので、訪れる昆虫は割と限られますが、アリは常連とも言える存在。
ブラシ状に連なった黄色の小花から沁みだす蜜を狙ってと言う事らしい。
でも、蜜に夢中になり過ぎて油断をすると・・小さいながら恐るべき鎌が・・
アジサイに止まるハラビロカマキリ幼虫
この幼虫は、旬の花の代表とも言えるアジサイに止まってスタンバイ中。
でも、何となく手持ち無沙汰な感じに見えたのですが・・
アジサイに止まるシラホシハナムグリ
アジサイの花って、咲いている数が多い割に、訪れる昆虫はそれ程多くない感じ。
葉や花に毒があると言う話もありますので、その辺が関係しているのかも・・
ハラビロカマキリ幼虫にとっては、それほど旨味のない待ち受け場所かも・・
でも、たまにはこんな手応え十分の奴がやって来る事もあります。
シラホシハナムグリ。でもデカいし硬いし、さすがにこれには手が出せませんね。
ハラビロ君、やっぱりドクダミあたりに場所替えした方がいいと思うよ・・

※6/9に都内で撮影

今は一人勝ち2017/06/10 20:36

今は一人勝ち
クヌギの木の周りを忙しく飛ぶ蝶を目撃しました。
ほぼ同じコースを巡る事の繰り返し、そして時折この様に枝に止まります。
そのポイントも、これまた毎回ほぼ同じでした。
多分あれをしてるんだなと言う事で、そーっと接近して見たら・・
サトキマダラヒカゲの樹液摂取
やはりそうでした。
渋い斑紋を持つサトキマダラヒカゲ、口吻を枝に伸ばして沁みだす樹液を摂取開始。
気温の上昇と共に、樹々の生命力が一層活発化する夏モードへ・・
樹液大好き昆虫にとっては、ウハウハの時期にさしかかった様です。
でも、樹液量は、現状まだチョボチョボみたい。
それで、木の周りをまわって、樹液ポイントの品定めに念を入れていたんですね。
ヒルガオの花にいたコアオハナムグリ
樹液量が多くなれば、蝶だけでなく、各種甲虫やズズメバチ等も争奪戦に参戦します。
今は、目先のきくサトキマダラヒカゲの一人勝ちって言う感じ。
さて、これは樹液ではなく、ヒルガオの花粉食いに夢中なコアオハナムグリです。
この種は樹液には関心無い様ですが、同じハナムグリ属には樹液大好き派が多数。
頭突きを食らわせ合っての激しい争奪戦を目にするのもそう先の事ではない筈です。

※6/10に都内で撮影