もうすぐとまだまだ2017/08/20 20:24

もうすぐとまだまだ
昨日の激しい雷雨が、季節のひとつの区切りになったのでしょうか。
うだる様な暑さが少しおさまった様に感じました。
草むらの風景も、次第に秋の気配を漂わせ始める頃。
そんな風景に似合う昆虫のひとつが、スマートな体形のツユムシの仲間です。
我が時近づくって言う事で、その幼虫たちも体力増強に余念なし?・・
これはアカツメクサに止まっていたアシグロツユムシの幼虫です。
たくさん食べて大きくなるぞ!って言う事?・・間に合えばいいけどね・・
アシグロツユムシの幼虫
ツユクサの葉っぱに乗り移って、自慢の長い触角を入念にクリーニング開始!。
秋の草むらも天敵の数多し。このセンサーの感度を良好にしておかないとね・・
ツチイナゴの幼虫
アシグロツユムシ幼虫にとって、成虫デビューの時はもはや目前。
一方、このツチイナゴ幼虫にとっては、まだずーっと先の事。
背中に翅が生えて、体色も枯れ景色に似合う茶褐色に変色して・・
そして長い冬を、緑が消え失せた枯野の中に潜んで過ごします。
繁殖行動の為の異性にめぐり合うのは、来年の春も深まった頃の筈。
いわば一般的な昆虫とは真逆のライフサイクルを持っているんですね。
”この先色々大変な事もありそうだけど頑張ってね” って声を掛けたい気分に・・

※8/20に都内で撮影