欺く者と襲う者2017/10/06 22:15

欺く者と襲う者
クズの葉の上に、枯葉が一枚落ちていた・・って言いたくなる様なこれ。
でも、枯葉に脚は生えていないので、それに気づけば、バレバレですね。
正体は蛾の仲間・シャチホコガの一種と思われます。
この見事な擬態色が効果を発揮するのは、秋が進み草の葉が枯れ色に変わる頃。
ちょっと早く登場しちゃったかなぁって・・
オオカマキリ成虫
昆虫たちが念入りに擬態して身を護るのは、草地を徘徊する殺戮者の目を欺く為。
中でも恐れられているのは、残忍に鎌をふるうカマキリの仲間たちでしょうか。
今の時期は、堂々たる体躯に成長した個体を、数多く目撃します。いわば成熟の時。
このオオカマキリもその一例・・って言いたい所ですが、何だか変。
体の後半部がひしゃげた状態になっていました。
恐らく最終脱皮に失敗した個体と思われます。折角ゴール迄辿り着いたのにね・・
でも、見る所、持前の闘争心だけは満々の様子。
翅を広げて飛べなくたって大丈夫さ・・って言う事ならいいのですが・・

※10/6と10/5に都内で撮影

背高ノッポに・・2017/10/07 22:39

背高ノッポに・・
草むらの秋を明るく彩るセイタカアワダチソウが一斉に咲き出しました。
名前の通り、他の草を遥かにしのぐ背高ノッポぶりで、目立つことこの上なし。
ススキとの競合が問題となる外来種ですが、今や草むらの秋に欠かせない彩りかも・・
セイタカアワダチソウとウラナミシジミ
と言う訳で、黄色い花を目指して集合する昆虫の数、極めて多し。
蜜を求める蝶たちにとっては、アイドル的存在となっている様です。
これは、夏の暑さが鎮まる頃から、目撃機会が俄然増えて来たウラナミシジミです。
まさに旬のもの同士の組み合わせと言ったところでしょうか。
逆立ちしてたオンブバッタ
花目的で来る昆虫がいる一方、葉っぱをムシャムシャやりに来る昆虫の数も多し。
ちょっとヘンテコリンな逆立ちポーズをとっていたオンブバッタもそのひとつ。
お腹がいっぱいになったので、腹ごなしに体操中って言う事かも・・
食草が乏しくなる秋の遅い時期まで生存し続ける息の長いバッタです。
セイタカアワダチソウは、そんな立場の昆虫にとっても、有難い存在の筈です。

※10/7に都内で撮影

絶対的強者にも・・2017/10/08 21:04

絶対的強者にも・・
秋本番を迎える頃に、必ず目にする様になる光景がこれ。
葉を落としたサクラの木の高枝に止まる怪しいシルエット。
成虫になると、樹上での生活がメインとなるハラビロカマキリです。
ここにいる目的は、捕食と思われます。
枝先に止まる習性を持つアキアカネがやって来るのを待ち構えているみたい。
今日に限っては来訪者の姿は皆無。いささか待ちくたびれたって言う感じ・・
オオカマキリのハンティング成功!
こちらは、獲物をしとめて、してやったり!のオオカマキリ。
待ち伏せ場所は、花盛りになったセイタカアワダチソウの花影でした。
狙いは蜜を求めてやって来る昆虫たちですね。
で、その罠に引っかかってしまったのは、キンケハラナガツチバチでした。
花に夢中になるあまり、つい注意を怠って・・
きれいな・否・おいしい花にはトゲがある・・ならぬ・・鎌が潜むの一コマです。
指でつかんで・・
秋の昆虫界における絶対的強者にも、弱みはあり・・って言う光景を一枚。
カメラマンの鎌ならぬ指に挟まれた一匹です。
背中側からそーっと近づいて、瞬時につかむのがコツかも・・
暫くの間、威勢のいい鎌振りポーズを楽しんだ後、元いた所に解放しました。
”俺が一番強い筈の草むらにも、凄い奴が現れるもんだなぁ” と舌打ちしてたかも・・

※10/8に都内で撮影

秋の大命題2017/10/09 19:44

秋の大命題
最近注目しているサクラの木の枝先の今日の様子です。
右下の小さな画像は昨日(10/8)の様子。枝先に止まっている物の違いに注目を・・
昨日のハラビロカマキリに代わって、今日はアキアカネ。
昨日の記事では、カマキリはアキアカネ狙いで待機中と記したのですがその姿はなし。
一体どうしたのかなぁ?・・って、同じ木を、くまなく探って見たら・・
産卵間近なハラビロカマキリ雌
近くの小枝で発見!。割と間近だったので、詳細を確認出来ました。
ご覧のとおり、パンパンに膨らんだお腹を持つメスでした。今にもパンクしそう。
どうやら、この木にやって来た目的は、獲物の捕獲より産卵メインだった様です。
メスにとっては、何を差し置いても成功させなければならない秋の大命題。
このポーズから察すると、今日の内に、卵鞘を産み落としそうな気配も・・
チョウセンカマキリの卵鞘
カマキリの世界では、既に産卵を終えたものも数多くいる様です。
これはセイタカアワダチソウの茎に産み付けられたチョウセンカマキリの卵鞘。
夏らしくない夏だった事もあり、産卵の時期にも多少の変調が生じているのかも・・
少し早めですが、メスたちの苦心の作を見つける楽しみがスタートしました。

※10/9に都内で撮影
※冒頭のハラビロカマキリについては、昨日・10/8の記事に大きな画像を掲載中。

乱れたパターンも・・2017/10/10 20:12

乱れたパターンも・・
秋の昆虫観察の注意点の一つが、木立の中をぼーっと気を抜いて歩かない事。
随所に張られたクモの網に顔から突っ込んで、アチャー!ってなる事が度々です。
何しろ相手は、獲物に気づかれない様に網を張る匠の技を持つ名手揃い。
このジョロウグモもその一つ。ご覧の通り桁違いに大きな網を張り待機しています。
クモの網の緻密なパターン
網の詳細を確認しても、手の込みようは一目瞭然。正に芸術作品と言っていい位。
獲物がかかる事を期待して、黙々と緻密な網を構築する。
それを一瞬にして壊す顔突っ込み攻撃!・・悪い事したなぁと反省する事しきり。
乱れたパターンも・・
緻密なパターンで網を張る術には驚嘆するばかり。でも更に細部を確認すると・・
所々に、こんな乱れたパターンが混在していることがあります。
パターンの乱れは、心の乱れ?・・
かなりいい加減なところもあるのかなぁって、ちょっと人間味を感じたりして・・

※10/10と10/9に都内で撮影