目立つ目立たない2018/03/06 20:15

目立つ目立たない
”花もいいけど、蕾もね” って言う感じ。低木・ボケの蕾が大きく膨らんでいました。
ちょっぴり桃を思わせるチャーミングさで、目立ち度抜群。
さてこの蕾が割れて紅色の花がデビューするのは?・・もう秒読み段階かも・・
ナズナ(ペンペングサ)の花
蕾の時から目を惹くボケの花。一方こちらは、咲いても目立ち度はミニマムな花。
今の野で目を凝らして見ると結構な数を確認出来るナズナ(ペンペングサ)です。
一番先端にまとまって付いている白いのが花。三味線のバチみたいな三角形が果実。
何とも頼りない姿。しかし強い春風に吹かれても持ちこたえる強靭さを持っています。
野に咲く花はこれ位のしたたかさを持っていないとダメなのかも知れません。
花粉を運んでくれる小さな昆虫の目にとまりさえすれば、それでいいのさって・・
タンポポに止まる小さなハエ
しかし、どの野の花も、揃ってナズナの生き方にならっている訳ではありません。
タンポポなんて、目立ち度抜群の黄色で昆虫へのアピールに力を入れています。
これはその一例。まだ開く途中の段階ですが、早くも来客の姿を確認できました。
画像中央やや左に止まっている小さなハエ。形より色に惹かれてやって来た様です。
”早く開いて、蜜を吸わせてよ” って・・

※3/6に都内で撮影

寒さが戻っても・・2018/03/07 21:01

寒さが戻っても・・
陽射しが弱く、真冬に逆戻りした様な寒さの一日となりました。
春の嵐が吹いた後も、季節の行きつ戻りつは、まだ続きそうですね。
そんな寒空の下、春の訪れを心待ちにしている木の芽たちの状況は?・・
これは以前から注目していたアジサイの冬芽の今日の様子です。
固く閉じていた外殻が割れて、新鮮な緑がダブルで顔を覗かせていました。
寒さの戻りがあっても僕らは平気だよ・・そんな力強さを感じさせる姿でした。
双子の冬芽
二つの芽が対向して付く事が多いのがアジサイの特徴でしょうか。
これは同じ植え込みで1/23に目にした冬芽の姿です。
双子の兄弟が、寒さにじっと耐えているイメージで撮影したのですが・・
何はともあれ、揃って無事冬を越せた事を祝福したい気持ちになりました。
この先の楽しみは、梅雨時の風物詩とも言えるあのしっとりとした情景に出会う事。
でも、まだまだ、遥か先の事ですね。
トサミズキの花芽
こちらは、低木トサミズキの花芽の今日の様子です。
既に、その花の予告編とも言える色づきを見せていました。
こちらはアジサイ程の長い時間は不要。もうすぐ満開の様子を楽しめそう。
冬の眠りについていた木立も、いよいよ動き始めた事を実感させられる散策でした。

※3/7に都内で撮影(参照画像は1/23に撮影し当ブログに掲載済み画像の引用です)

孤独な存在2018/03/08 21:14

孤独な存在
落ち葉が敷き詰められた林間の地表。少しずつですが緑の蘇りを確認出来ます。
そんな中、ひときわ目をひく若緑色のノッポを目にしました。
ヒョロヒョロと伸び上がった茎の先端には、小さな黄色い花らしきものも・・
何だろうねと言う事で近づいて見たら・・
ナノハナ開花寸前
反対側に回り込んで、先端部の詳細を観察しました。
今にも開きそうなつぼみの周りにも、開花予備軍がびっしり。
この特徴からナノハナ(アブラナ)の若草と判定しました。
辺りを見渡しても、こんな姿を見せる草は確認出来ず。
何らかの理由で種子がここに運ばれ、定着を余儀なくされた孤独な存在の様です。
無事この場所に定着して生きていけるのか、気がかりな思いで見つめました。
ナノハナ畑の今
目に眩しい黄色い集団の迫力。ナノハナのイメージはやはりこれでしょうか。
人の手で育てられたナノハナ畑の現在の様子です。
晴れた日には花粉媒介役のミツバチの数も多数。やがてモンシロチョウの姿も・・
さて、樹下にぽつんと生えたあのナノハナにも、同様の展開が起こりうるのか?。
かなり無理っぽいかなぁ・・

※本日撮影の画像ではありません(3/7と3/6に都内で撮影)

嵐の後に・・2018/03/09 20:59

嵐の後に・・
強い雨と吹き荒れる風、昨夜はその音に目がさめる程の荒れ模様の天候でした。
まさに春の嵐。本当の春が定着する上でどうしても避けられない気象現象の様です。
その嵐も過ぎ去り、後遺症の弱い雨が降り続く午後、いつもの観察地を歩きました。
雨に濡れた樹下の枯葉。そこから若い野草が顔を覗かせていました。
枯葉の色とは好対照を成すフレッシュグリーンが、何とも印象的。
雨の恵みを受けて元気百倍!。春の嵐をも成長の糧とする力強さを感じました。
ナノハナは大丈夫
私がこの場所に足を向けた理由はもう一つ・・
それは、昨日(3/8)の当ブログ記事に載せた幼いナノハナの安否確認です。
ナノハナにとっては場違いとも言える樹下、そこに一本だけ立っていたノッポ君です。
強風にさらされて倒れてしまったのでは?・・と心配したのですが、この通り。
”僕は全然平気さ” って言う感じ。おまけに先端では蕾が割れて花が開いていました。
野にある物達は、人が思う程にヤワではない様です。余計な心配だったね・・
ナノハナの蕾に止まる蜘蛛
もう一つ発見がありました。ナノハナのまだ開かぬ蕾に止まる怪しい物影が・・
接近してみるとこの通り。蕾に逆さまに止まっている小さなクモでした。
”花が咲く所、必ず昆虫の来訪あり” って言う予測のもと、待機していたみたい。
雨の降る中ではその期待はちょっと厳しそうだけど、待ってりゃその内きっと・・
”この先、僕の季節は長く続くのさ、そんなに焦る事はないよ” って言う感じ?・・
(ササグモの一種と推定)

※3/9に都内で撮影

今日のところは・・2018/03/10 19:58

今日のところは・・
愚図つき気味の天気もようやく一段落、穏やかな陽射しが戻って来ました。
そんな光を浴びながら、ミカンの葉の上で、まん丸目をギラつかせる者あり。
小さな昆虫達にとっての恐るべきハンター・ハエトリグモの一種でした。
昆虫達の本格始動に先駆けて、早くも実戦モードに入ったみたい。
しかし収穫の方がねぇって言う感じ。あっちむいてこっち向いての繰り返しでした。
とりあえず、今日のところは、日向ぼっこ優先と言った感じでしょうか。
ナナホシテントウの日向ぼっこ
こちらは、草地をあちこち徘徊しながら獲物を貪欲に捕獲するナナホシテントウ。
でも、今日目にしたのは、こんな姿がほとんど。
若草の繁みから這い出して、陽当たりのいい場所での長時間のんびり休憩です。
久しぶりに戻って来た陽射しの暖かさを目一杯享受しようと言う考えだったみたい。
ハエトリグモ同様、本気モードのハンティングはとりあえず脇に置いといて・・
でもどちらも、いざ、本性をむき出しにすれば・・
捕獲される立場の昆虫達にとっては、いよいよ黄信号点灯の時期に入った様です。

※3/10に都内で撮影