本当の花はこっち!2018/06/05 20:34

本当の花はこっち!
陽射しが不足気味となる梅雨時に旬を迎える花には、くせ者が多い様に思えます。
花の構造が、ちょっと見では分かり難いのがその特徴。
例えばガクアジサイ。4枚の花びらを持つ白い部分が、いかにも花らしいのですが・・
ガクアジサイで吸蜜するハナバチ
”本当の花はこっちだよ” って教えてくれたのは、小さなハナバチでした。
全く迷う事なく吸蜜に向かったのは、中央に密集している小粒な青紫の部分でした。
求める蜜は、この小さな花ひとつひとつから沁み出している事が証明されました。
外側を取り巻く、いかにも花らしい部分はいわゆる装飾花と呼ばれるニセ物。
梅雨時特有の弱い光の下、昆虫達の目を最大限惹くための工夫なんでしょうね。
(シロスジヒゲナガハナバチ・推定)
ドクダミの花
ドクダミの花も、かなりのくせ者です。
花びらみたいな白い4枚は、本当の花びらではなく総包と呼ばれる花の支持材。
蜜を供給する本当の花は、中央に直立するモジャモジャの集合体(花穂)です。
ドクダミの花で吸蜜するホソヒラタアブ
こちらも、昆虫たちにとっては ”そんなの常識じゃん”・・
飛来したホソヒラタアブが ”蜜はここから吸うんだよ” って教えてくれました。
それにしても、本当の花が、これでもかと言う位にびっしり!。
昆虫たちの目には、何とも贅沢な光景として映るんでしょうね。

※ドクダミは6/5に、ガクアジサイは6/4に、いずれも都内で撮影

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