そろそろ先が・・2018/08/12 20:24

そろそろ先が・・
記録破りの暑さが続く今年の夏ですが、そろそろ先が見えて来た様に思えます。
草むらのあちこちで、それを感じさせる物に出会う機会が増えて来ました。
この幼虫もそのひとつ。キリギリスの仲間・ホシササキリの幼虫と思われます。
鋭角的な体形は、細身な秋の草に良く似合いそう。
イヌキクイモの花、開く
少数ですが、秋のヒマワリとも言えるイヌキクイモの花も開き始めました。
秋の野に生きる昆虫達にとっては、貴重な蜜源とも言える花。
様々な種が訪れて、その恩恵にあずかる筈です。
と言う流れを予測して、早くもそれを待ち受けるハンターの姿が・・
少し見にくいのですが、花の斜め右下、仰向けで茎に止まる茶色の物体です。
ハラビロカマキリの幼虫
接近して見るとこの通り。褐色タイプのハラビロカマキリ幼虫でした。
秋の終盤までその姿を確認できる、この先、息が長いカマキリです。
秋はどこで待ち伏せしていれば収穫多しって言う事を本能的に察知しているみたい。
確かにその通りだと思うけど、ちょっと気が早すぎるかもね・・
今日のところはかなり暇そうでした。

※8/12に都内で撮影

黄金色に輝く・・2018/08/13 20:52

黄金色に輝く・・
「黄金色に輝くバッタを見た!」少しオーバーかも知れませんが、これはそんな感じ。
樹下の草地を飛び跳ねていた小さなオンブバッタです。
緑色や褐色のは多く見かけますが、これはどちらにも似ていません。
黄金色バッタのポートレート
活発に跳ねていたので気づきましたが、この色は自然の中では意外と目立ちません。
マルチな環境対応の、巧みな擬態と言っていい様です。
やがて良き伴侶に出会い、このバッタならではのオンブ態勢へ・・
そんな光景も目にしたいのですが、相手も黄金色って言うのは多分無理でしょうね。

※8/13に都内で撮影

炎暑の中でも・・2018/08/14 20:10

炎暑の中でも・・
真夏の草地に咲く花の数はそれ程多くありません。
そんな花のひとつ・アカツメクサの花で目にした昆虫キラーのワンショットです。
カニグモの仲間アズチグモの黄色タイプ。獲物の到来をじーっと待ち受けていました。
でも、花に対して違和感ありありの色・形。
こんな見え見えな奴に騙されるドジっているのかなぁと思ったのですが・・
アズチグモがカメムシ幼虫を捕獲
別の花では、同種の白色タイプの ”してやったり!” の光景が・・
捕らえていたのは、カメムシの仲間の幼虫でした。
これを見る限り、暑さに耐えてじーっと待つのは、決して無駄な努力ではないらしい。
昆虫と蜘蛛のバトル、うんざりする炎暑の中でも休みなく繰り広げられていました。

※本日撮影の画像ではありません(8/12に都内で撮影)

そろそろ息切れ?・・2018/08/15 19:14

そろそろ息切れ?・・
木立の中、枯葉が積もった地面に、シオカラトンボ・雌が止まっていました。
水辺の草に止まる姿なら納得できるけど、全然らしくない場所での出会いだなぁと・・
さすがの夏の主役も、そろそろ息切れの時期にさし掛かったのでしょうか。
アブラゼミの亡骸
ついこの間始まったばかりに思えるセミの季節。それにも早くも陰りの気配が・・
こんな寂しい光景を、多く目にする様になりました。
このアブラゼミやミンミンゼミの声が止んで、ツクツクボウシの声だけが響く木立。
そんな夏の終わりを象徴するシーンへの転換が間近に迫っている様です。
アリの活動
季節の進展には関係なし。アリ達の活動は休みなく続いています。
このアリが運んでいたのは、既に絶命したアブラゼミの体の一部でした。
極めてドライな光景ですが、これも自然の円滑な循環の中では欠かせない営みの筈。
でも、正直言うと、あまり目にしたくないかなぁ・・

※8/15に都内で撮影

ヒートアップ!2018/08/16 19:41

ヒートアップ!
うだるような暑さは、蝶にとっても、決して好ましい気候条件ではない様です。
真夏の草地で出会う蝶の数は意外と少ない。
そんな中、頻繁に目にするのがセセリチョウの仲間達。これはイチモンジセセリです。
暑さをものともせず、真夏の花を求めて活発に飛び回っています。
イチモンジセセリの求愛シーン
花の蜜を吸うかたわら、繁殖行動にも熱が入っています。
これはその求愛シーン。メスの後方からアタックをかけるオス。
そ知らぬふりのメスですが、オスへの対応はちゃんとしている所が面白い。
メスが翅をふりふり
そのアクションとはこの通り。
お尻に迫るオスに対して、翅を小刻みに震わせている事が分かります。
オスを惹きつけるフェロモン臭を、効果的に嗅がせようと言う作戦?・・
或いは ”あんたはタイプじゃないの、あっち行って!” と言う意思表示?・・
どうやら後者の方が有力みたい。
連日の猛暑に負けず、セセリチョウの世界もかなりヒートアップ中です。

※単独個体は8/16に、ペアーは8/12に、いずれも都内で撮影