時の移ろいの・・2018/10/26 22:11

時の移ろいの・・
傾き始めた西陽を浴び、葉上でひっそり翅休めをするヤマトシジミ。
日中はそれなりの動きを見せますが、陽の傾きにつれこんな姿が多くなります。
強さを増しつつある寒気が、この蝶の生存に脅威を与え始めたのかも知れません。
今季はいつ頃までその姿を?・・いよいよそんな事が気にかかる時期に入りました。
往時のまま残るセミの抜け殻
蝶の成虫の多くは、冬の到来と共にフィールドから消え去るさだめ。
その僅かな痕跡さえ残すことはありません。
一方夏の主役セミ達の生きた証は?・・
この様に、孵化場所にその時の姿のままに留まる抜け殻を、依然多く目にします。
鳴き声が響き渡った夏の日のメモリアル・・とは言え、なぜか寂しい。
艶を帯びた質感をそのまま残している所にも、逆に虚しさを感じてしまいます。
ガクアジサイの萼片は今・・
植物の世界にも、時の移ろいの虚しさを感じさせるものがあります。
それが、梅雨時の花ガクアジサイの花弁・・ではなくて萼片(がくへん)。
枯れてから随分時間が経ちましたが、形は全く不変で、白いレース状に変化。
この姿にも、セミの抜け殻と同様に時の移ろいの虚しさが漂っている様に感じます。

※本日撮影の画像ではありません(10/25に都内で撮影)