立冬の日に・・2018/11/07 21:33

立冬の日に・・
立冬の日に見上げた空。確かに秋のそれとは違う雰囲気が漂っていました。
左手前はサクラの木。紅葉した葉の多くを散らして、冬姿への変身も間近という感じ。
私が注目したのは、剥き出しになった枝の先っぽ。
翅休め場所としてそこを愛用するアキアカネは?と目を凝らしたのですが、さっぱり。
アキアカネの季節も、既に終わってしまったのかと思ったのですが・・
廃材置き場のアキアカネ
見上げてではなく、見下ろした結果、終わりはまだ先と言う事が確認できました。
このオスに出会ったのは、廃木材置き場の地面すれすれの箇所。
日向ぼっこに最適な場所として、枝先からここに居を移したらしい。
近くでは、同様のポーズをとる個体も複数確認出来ました。
アキアカネのスナップとして、絵的な魅力には欠けるけど、出会えただけでも・・
今年も、もう、そんな時期に入ってしまったんですね。

※11/7に都内で撮影

寂しい思いが・・2018/11/08 22:05

寂しい思いが・・
外来種ながら、秋の野の花としてすっかり定着したセイタカアワダチソウ。
旬の時期は過ぎましたが、それでも咲いている所にはそれなりに・・
その花に来て吸蜜していたのは、これまた秋の定番とも言えるウラナミシジミでした。
くど過ぎない色調の波形模様、お洒落な尾状突起などがこの蝶のチャームポイント。
特にこの個体は、どこにも傷みの見られない完璧な状態でした。
これならまだまだイケるねって思ったのですが・・
ウラナミシジミの日光浴
吸蜜の合間には、この様な不似合いな場所で翅休め。
止まっているのは、公園の区画を仕切る無骨な鉄製の柵でした。
風を受けゆらゆら揺れる草の葉に止まるよりは、ここの方が日光浴には最適!。
そんな考えによる場所選びだったみたい。確かにその通りだけど見栄え的にはねぇ・・
こんな光景を目にすると、この蝶の寿命にもそろそろ先が見え始めたのかなぁと・・
秋も終わりに近い今の昆虫観察では、どうしてもそんな寂しい想いが湧きがちです。

※11/8に都内で撮影

だまし合い2018/11/09 21:07

だまし合い
植え込みの木に張られた蜘蛛の網、折からの雨を受け水滴が輝いていました。
本来なら、網には獲物である昆虫も見受けられる筈ですが、その姿は皆無。
そして、この網を張った蜘蛛の姿も見当たらず。既に息絶えてしまった様です。
花芯近くに・・
主を失い打ち捨てられた蜘蛛の網は、晩秋ならではの寂しい光景と言えそうです。
しかし、蜘蛛の季節はまだ終わっていないよと言いたげなしぶとい奴もいます。
例えばキク科の花にいたこれ。花芯近くに陣取って獲物の到来を今や遅しと・・
ハナグモ待機中
部分拡大してみるとこの通り。右に頭を向けて待ち伏せ中のハナグモでした。
こうして息を潜めて待っていれば、擬態色にだまされたうっかり屋が必ず・・
そんな自信に満ちた待機風景でした。
蜘蛛と昆虫のだまし合い。細々とは言え、こんな形でこの先も続いて行きそうです。

※蜘蛛の網は11/9に、待ち伏せ中の蜘蛛は11/7に、いずれも都内で撮影

難解な日光浴2018/11/10 22:07

難解な日光浴
穏やかな晴天が安定して続いた一日。
豊かな陽射しを目一杯浴びようと日光浴に専念する昆虫の姿を随所で目にしました。
この画像はその様子のスナップショットです。
でも、一体どこに?って言う感じですが・・
日光浴中のホシホウジャク
上の画像のほぼ中央にターゲットが止まっています。
接近してみるとこの通り。三角形の翅を持つ蛾・ホシホウジャクでした。
場所は様々な色が混じり合った植え込み。そこに上手く紛れて見分けがつき難い。
翅休めの場所選びはズバリ的中と言ったところでしょうか。
所で、この蛾、この様に休息している時と、活動中の姿のギャップがとても大きい。
それを証明する画像を下に掲載します。
イヤなやつ?・・
ホシホウジャクの活動場面がこれ。
翅を高速で震わせて飛翔したまま空中停止し、長い口吻を花に伸ばして吸蜜します。
これは今年の3月にホトケノザの花の繁みで目にした光景。
翅の動きが非常に高速な事は、このブレ具合から見ても明らかですね。
この画像の撮影時には、様々な春の花が咲き出して、超多忙な日々を送っていた筈。
でも、今は・・吸蜜対象の花探しに苦労する時期なんじゃないかなと・・
今日のショットは、”花探しに疲れたよ” の一コマだったのかも・・

※日光浴は11/10に、飛翔シーンは3/12に、いずれも都内で撮影
※飛翔シーンは、2018/3/12のブログ記事に掲載した画像の引用掲載です。

出会うならここ!2018/11/11 20:22

出会うならここ!
通い慣れた観察地ですが、昆虫に出会える機会が日を追って激減しています。
いまや目を凝らしてやっとと言う感じですが、それなりのコツを覚えると意外にも・・
そのコツとは陽当たりのいい場所に的を絞って探索すること。
例えばこのアキアカネ。太い樹の幹の西に面した根元近くに止まっていました。
終末期のアキアカネに会うならまずここへと言うのが、私の経験からの常道と言う訳。
でもこんな姿を見せ始めると、ばったり姿を消してしまう日が間近なのも例年の流れ。
やっぱり今年もここで出会えた!と喜んでばかりはいられません。
ヤマトシジミの日光浴
場所は特定出来ないけど、ヤマトシジミもアキアカネと同じ発想での出会いが可能。
それは陽射しが安定して降り注ぐ場所。これはそんな場所での日光浴シーンです。
翅全開なので、表翅の色合いの美しさを堪能する事が出来ました。
でも、背景のコンクリート面がいかにも味気ない?。
仕方ないですね。ここは陽射しが燦々。おまけに風も避けられる所なんですから・・

※11/11に都内で撮影