ふるさと離れがたし2019/05/07 20:29

ふるさと離れがたし
公園樹として多く植えられたサクラの木。
その中には、老朽化に伴い、かなり傷みの激しい物を見かける様になりました。
これはその一例。樹皮が広範囲にはがれてしまい、痛々しい姿を晒しています。
所で、私の注目点は緑色の円で囲った部分。思いもかけぬ昆虫が止まっていました。
ヒラタハナムグリ
それがこれ。超小形のハナムグリ・ヒラタハナムグリでした。
このポーズのままじーっと固まって動きません。
ハナムグリの好物は花。でもこいつは木を食ってる?。そんな気がしたのですが・・
さすがにそれは無し。朽木の木質を食べるのは、この種幼虫の特性らしい。
朽ちた部分の多いこの木は、幼虫にとって絶好の誕生・生育場所だった様です。
この成虫は、そんな生まれ故郷を離れがたしの心境だったんでしょうか。
コアオハナムグリの食事風景
いま草むらでは、ハナムグリの仲間のこんな食事風景が随所で繰り広げられています。
今日は木にいたあのヒラタハナムグリ成虫も、もうすぐこの餌取り合戦に参戦の筈。
食い荒らされる花にとっては、ますます嬉しくない状況になって行きそうです。
(ハルジオンの花にいたコアオハナムグリ)

※ヒラタハナムグリは5/7に、コアオハナムグリは5/3に、いずれも都内で撮影