いっしょくたには・・ ― 2019/06/06 20:56
体の小ささは、数あるアブの中でもトップクラスにランクされそうなミニミニぶり。
ミツバチに似せたその体色は、小さいからと言って舐めるなよの意思表示?・・ 同様に草の葉上で翅休めしていたこのアブは、舐めるなよの意思表示は全く必要なし。
デカイし、体の各パーツも凄みを感じさせる荒々しい形をしています。
昆虫の季節の本格化にあわせて数を増やしているムシヒキアブ。
名前の通り、他の昆虫を捕らえて”間引き”する事が任務の殺人・否・殺虫アブです。 その荒々しい気性は、この顔付きからも十分に推測出来ます。
大きな複眼の下に突き出している黒いのが口吻(ストロー)。
これを昆虫の体にグサッと突き刺して体液を吸い取ります。
脚のトゲトゲは捕らえた獲物をがっちりホールドする為のツールでしょうね。
恐怖心にかられるその姿に、人を襲う事がないのは幸いだなと胸を撫で下ろします。
以上、心優しい小さなアブと、恐ろしげなデカいアブの比較対象でした。
一口にアブと言っても、いっしょくたにくくりきれない程に多様です。
※ホソヒラタアブは6/6に、ムシヒキアブは6/5に、いずれも都内で撮影
梅雨入りの日に・・ ― 2019/06/07 20:07
強まったり弱まったり・・いかにもこの時期らしい雨が降り続きました。
これは雨足が弱まった時点で目にした公園風景です。
向こう側の木立が、やや霞んでいるのは、霧雨に近い状態で降る雨のせい。
芝生面に降り立った2羽のハト、小止みになった今がチャンスと餌とりに没頭中。 散策路の傍に咲くアジサイ。今日の日を待っていたかの様に、この姿に・・
しっとりと雨に濡れる姿がサマになる花。
今年はどんなバリエーションで目を楽しませてくれるでしょうか。 雨の季節と言えば、これも重要な雰囲気盛り上げキャラクターです。
これはカンカン照りの日に、草の葉上で目にしたカタツムリ兄弟(?)。
今日は、これとは一転したウハウハ気分で、活発に這い回っていたかも・・
写真撮影には、困難な条件も重なる梅雨時ですが、ぜひ出かけてみたいなと・・
※カタツムリのみ6/2に、他は6/7に、いずれも都内で撮影
アジサイにいたゾウ ― 2019/06/08 20:21
中央に集合した本当の花の周りに、装飾花と言われる偽の花が配置される独特な姿。
いわゆる普通のアジサイの変種とも思えますが、そもそもこっちがオリジナルとか・・
なんか逆の様にも思えるのですが・・
それはさて置き、私が注目したのは、一番左側の装飾花の花びらの上でした。
シルエットになった小さな物体。どう見ても、ゴミではないなと言う事で・・ 接近してみたらこの通り。
ころっとした体の先端に細長い鼻、偉そうに(?)ヒゲまで付いていました。
この特徴から、どんぐり等を好むゾウムシの仲間に違いない。
でも、この手の奴とガクアジサイの組み合わせって、なんかしっくりこないなぁと・・ このガクアジサイの植え込みの背後には、様々な木が繁る雑木林があります。
どうやらこの個体は、餌取りの為でなく、一休み場所としてここを選んだらしい。
一息ついたら、どの木に移動しようかと、思案中の一コマでしょうか。
(シギゾウムシの仲間と推定)
※6/8に都内で撮影
ミニミニとデカブツ ― 2019/06/09 20:27
そんな空の下でも、昆虫の世界は、新顔の登場で大賑わい。
葉上で勇ましいポーズをとっていたのは、私にとって今季初遭遇のミニファイター。
くいっとお尻を曲げたポーズが特徴のハラビロカマキリ幼虫でした。
オオカマキリにだいぶ遅れをとってしまいましたが、勇躍デビューを果たしました。 こちらも、私にとって今季初遭遇のミニミニ。
私の携行品の上に、ちょこんと止まっていたコバネ(たぶん)イナゴの幼虫です。
背景との色合いの違いで気づきましたが、うっかりすると見過ごしそうな小ささ。
この先、伸び盛りの水辺の草をムシャムシャ食べて、目覚ましく成長してゆく筈です。 小さいのばかりを見た後に、出会ったのがこれ。その大きさに度肝を抜かれました。
大型トンボ・ヤンマの仲間のアオヤンマ。
活動域は水草が繁る水辺ですが、休息時にはこうして普通の草むらでもダランと・・
その姿に、かなりのギャップを感じさせるヤンマかも知れません。
※6/9に都内で撮影