眠くなったら、即・・2019/08/01 23:12

眠くなったら、即・・
セミの声が一段と賑やかになって来た夏真昼。
しかしそんな喧騒とは一切無縁。ひっそりと昼寝に没頭する昆虫達がいます。
典型例がコガネムシ科のアオドウガネ。
いい具合に日陰となる場所を選んでぐっすり。
夜行性の甲虫で、日が暮れる頃に起き出して、活動を始めます。
昼寝中のカナブン
明るかろうが、暗かろうが、我関せず。眠くなったら即ぐっすりの豪傑もいます。
強い陽射しが降り注ぐ場所で昼寝中だったカナブン。
葉から転げ落ちない様に、脚の先の爪(?)を使っての苦心の就寝体勢でした。
硬い殻をまとっているから、眠りこけていても、外敵に襲われる心配はなし。
甲虫ならではの、太っ腹な寝姿と言えるでしょうか。
カメラマンにとっては撮り放題。まさにこれ幸いの被写体ではあります。

※本日撮影の画像ではありません。(7/30と7/27に都内で撮影)

更にボリュームアップ!2019/08/02 20:11

更にボリュームアップ!
真夏の暑さを盛り上げる効果音・セミの鳴き声が更にボリュームアップしています。
その中でも賑やかさと言う点でダントツなのが、このミンミンゼミ。
鳴き声そのものが名前となった程に特徴のあるサウンドです。
この声がぴたっと止んだ時に感じる夏の終わりの寂しさは格別なもの。
やかましくは感じるけど、今日もいい声だねと褒めてやらなければいけないのかも・・
ニイニイゼミ兄弟(?)の抜け殻
ミンミンゼミやアブラゼミの声に負けて存在感が希薄になっているニイニイゼミ。
しかし、依然健在です・・と言うか、まだ続々と誕生中です。
これは、太幹に張り付いていた二つの抜け殻。
こんな風に接近して羽化したと言う事は、同じ親虫から生まれた兄弟でしょうか。
ミンミンの声が一休みの時に聞こえた鳴き声は、仲良しデュエットだったのかも・・

※8/2に都内で撮影

夏真昼は感傷的に・・2019/08/03 20:45

夏真昼は感傷的に・・
夏真昼、日陰となる道端で目にしたセミの抜け殻です。
この殻を残して羽化した成虫は、見上げる高さの樹上でやかましい合唱を競演中。
ひっそりとした雰囲気が漂うこの光景との対比が、余りにも鮮明でした。
しかし、地上に於けるセミの寿命は、何でそんなに生き急ぐのと思える程に短い。
この光景を目にして、ふとそんな事を考えた私は、感傷的過ぎるのかも・・
息絶えた甲虫
容赦のない真夏の暑さは、昆虫達にとって命に関わる危険を伴っている様です。
いま頻繁に目にするのがこんな光景。生き絶えて地面に転がる甲虫です。
厚くて硬い殻をまとっている事が、命取りの要因になっているのでしょうか。
(カナブン)
林間で翅休めするムラサキツバメ
身軽な蝶たちは、真夏の暑さへの順応性も抜群・・とは言い切れない様にも・・
一時に比べて、出会いの機会がかなり減った様に感じます。
そんな中で出会ったのが、このムラサキツバメ。
クスノキ等の枯葉が敷き詰められた樹下でひっそり翅休めをしていました。
私にとっては遭遇機会が極めて少ない種。じっくり撮影したい所でしたが、叶わず。
この後、更に日陰となる場所を求める感じで、さーっと樹間に消え去りました。
夏休み=昆虫採集・・そんな思い出に繋がる今の時期。でも意外と難度は高いのかも。

※8/3と8/2(蝶のみ)に、都内で撮影

強い陽射しを避けて・・2019/08/04 21:07

強い陽射しを避けて・・
夏空の下にひろがっていた旺盛な繁り具合を見せる木立。真夏を象徴する眺めです。
と言うのは錯覚で、このボリューム感は樹木に絡んだ野草・クズが作り出した物。
樹木にとっては迷惑千万な状況が、この先も長く続いていく筈です。
ベッコウハゴロモ
そんなクズの葉の一枚に止まっていたのは、渋い色合いのベッコウハゴロモでした。
陽射しを避けられるこの葉を選んでの一休みだったみたい。
大きさはかなり違いますが、いま賑やかな鳴き声を競っているセミの親戚筋です。
セミ達は木の樹液を、いっぽうこちらはクズなど野草の液をチューチュー・・
やる事はほぼ共通です。正に植物の活力が最高潮に達した夏の申し子と言えそうです。
日陰にいたウラギンシジミ
鬱蒼とした木立の中、枯れ枝や枯葉が積もった地面に真っ白な翅を持つ蝶が・・
比較的大型のシジミチョウ・ウラギンシジミでした。
樹液や腐った果実等を好む様ですが、これはその合間の一休みだったのかも・・
この蝶の隠し味は、ゆったりと翅を開いた時に見せる表翅の色鮮やかな斑紋です。
今日はそこ迄リラックスしていなかったのか、固く閉じたまま、その披露は無し。
爽やかな秋風が吹き始める頃にもう一度を期待したい出会いでした。

※8/4に都内で撮影

すたこら走る人・・2019/08/05 19:41

すたこら走る人・・
誰かに追いかけられているのか、後ろを振りかえりながら、すたこら走る人・・
そんな風にも見えるこれは、夏草の繁みの中で目にした物体です。
種明かしは、下の画像で・・
蜘蛛の網に引っかかった抜け殻
この通り、草の葉に張られた蜘蛛の網に引っかかった物体でした。
形状から判断して、オンブバッタの抜け殻と思われます。
今の時期、より大きくなる為の脱皮が随所で行われています。これもその痕跡ですね。
でも、首をひねるのは、どうしてそんな所に引っかかってるの?って言う事。
ここで脱皮した途端、網の主・蜘蛛に食われた・・そんな恐ろしい事態もふと・・
さすがにそれはないでしょうね。単に、殻が風で飛ばされてここにが正解と思いたい。
オンブバッタ
これは別の場所で見たオンブバッタ。新鮮な体色から見て、脱皮したての幼虫らしい。
オンブバッタと言えば、小さなオスが大きなメスの背中に乗っかるポーズが定番です。
まだそんな光景を目にする機会はありませんが、その内にきっと・・
秋の遅くまで生存し続ける息の長いバッタ。そんなに急ぐ必要はないのかも・・

※本日撮影の画像ではありません(抜け殻は8/4に、幼虫は8/3に、共に都内で撮影)