秋めく空の下・・2019/08/30 20:00

秋めく空の下・・
猛暑の八月もどん詰まり。空の表情にも秋の気配が濃く漂い始めました。
盛大にわきあがる夏雲の姿はなく、幾重にも重なった筋状の雲が浮かんでいた午後。
こんな風景にぴたりハマるのは、しなやかに揺れ動くススキの穂。
そんな光景を目にするチャンスも間近に迫っています。
シオカラトンボ、依然健在
草むらでも、しなやかな秋型の草が主流になりつつあります。
そんな草の葉の一枚に止まっていたのが、夏を象徴するトンボ・シオカラトンボ。
やがて主役の座を里帰りしたアキアカネに明け渡しますが、依然健在です。
で、この草むらで何をしてたかと言うと、やたら数が多い、小さな蛾の捕食でした。
かなりセコいなぁと感じる獲物選びだけど、見栄えより栄養価重視なんでしょうね。
アリを捕らえたコハナグモ
こちらも、自分の体の大きさに比べてセコ過ぎる獲物を捕獲してやったね!のシーン。
小さなアリを捕らえたコハナグモです。
ご覧の通り、草の葉の色に溶けこむ擬態をして、じっと待ち伏せするタイプの蜘蛛。
食料探しに多忙なアリにとっては、夢中になり過ぎて注意を怠った事の結果かも・・
蜘蛛と昆虫の知恵比べ。本格化した秋の草むらでは、更に過熱化していきそうです。

※8/30に都内で撮影