深まる秋ならではの・・2019/10/19 20:04

深まる秋ならではの・・
それぞれの季節には、それぞれの雰囲気にマッチする野草の姿があります。
風の季節・秋に似合うのは、その風の猛威にも負けない物腰の柔らかい草。
ちょっぴりススキ似だけど、それよりずーっと小型のこれはコブナグサです。
これ以上細くなりようもない位の茎の先で、控えめな穂先がユラユラ・・
物静かな雰囲気を漂わす秋の草。
今にも降り出しそうな暗い曇天の下、その個性が一層強調されている様に感じました。
アキノウナギツカミの花
水辺で目にしたアキノウナギツカミの花も極めて控えめ。
蕾が開けば、淡い紅色が顔を覗かせますが、それでも雰囲気的には大同小異。
そんなに控えめで、花粉を媒介して欲しい昆虫を惹きつけられるの?と心配になる位。
オオカマキリのメス成虫
控えめな野草を目にした後で出会ったこれの存在感には、かなり圧倒されました。
クズの葉上で睨みをきかしていたオオカマキリのメス成虫。
お腹がぷっくり膨らんでいましたので、産卵を控えた個体と思われます。
物腰の柔らかい野草、成長しきって威圧感たっぷりの昆虫。
それらが共存する今の時期の草むら。深まる秋ならではの特性と言えそうです。

※10/19に都内で撮影

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