斜光を受けて・・2019/11/06 20:10

斜光を受けて・・
日の入りが急に速まったなぁと実感させられる頃。
自然をじっくり観察したい私としては、あまり嬉しくない推移ですが、メリットも・・
それは、背後からの斜陽がもたらしてくれる、ライティング効果の恩恵です。
一例がこれ。地味目なアキニレの葉ですが、順光下では感じられなかった個性が・・
本来は緑色だったのですが、その面影が消え失せ、部分的に赤く染まっていました。
控えめな紅葉の始まりですね。葉の所々には、虫食い跡と思われる穴が点々と・・
度重なる台風の猛威にも絶えてこの時に至る。そんな安堵感が感じられる寸景でした。
斜光を受けて透けるキタキチョウの翅
甘い蜜にありつけて、幸せいっぱい。
そんな蝶の吸蜜シーンにも、背後からの斜陽ライティングがぴたり嵌ります。
これは、コセンダングサの花に止まるキタキチョウ。
シースルー効果で、細長い胴体が、羽根越しに浮かび上がっていました。
まるで薄衣をまとった美女の様な・・と言うのは、思い入れが強すぎですね。
キラキラ光るジョロウグモの網
こちらはハードな獲物待ち伏せシーン。大きな網を張るジョロウグモです。
精緻に張り巡らせた網が、傾き始めた陽射しを受けてキラキラ・・
しかし、獲物の痕跡はさっぱり。昆虫の数の減少を物語っている様でした。
所で、この手の粘着性の網の有効期限は一日だけとか。粘着力が落ちてダメらしい。
明日にはまた網を張り直し。晩秋に生きる蜘蛛達は、苦労も並大抵ではない様です。
なお、用済みの古い網は、施工主の蜘蛛が自分で食べちゃうそうです。
究極のリサイクルですね。

※11/6に都内で撮影

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