無事冬を越せると・・2019/11/18 20:55

無事冬を越せると・・
近づく真冬の足音に、昆虫達の冬越し準備も着々と進んでいます。
方法は様々ですが、多く見られる物の一つが繭にこもっての越冬態勢作りです。
例えばこれは蛾の仲間・イラガの幼虫がハンノキの細枝に設営した繭(まゆ)。
枝の分かれ目にぴたりフィットする形で固定されていました。
強風が吹こうが、雪が降ろうが、大丈夫。中に眠る幼虫は安心して冬を越せそうです。
さて、この繭からどんな姿の幼虫が生まれ出るのかと言うと・・
イラガ幼虫の鋭い針
これです。全身鋭い針だらけのイラガ幼虫。
刺されると、感電したみたいにビリビリ痛いので、付いた名前が、電気虫。
つるっとした形の繭からこんなケバい奴が生まれ出るのが、昆虫界の面白さかと・・
それにしても、繭に対して ”無事冬を越せるといいね” と言い難い所が微妙ですね。
オンブバッタ・緑色タイプ成虫
こちらは ”無事冬を越せるといいね” と、言いたくても言えない所が悲しい。
晩秋のかなり遅い時期まで、成虫の姿を目撃できるオンブバッタです。
褐色タイプと緑色タイプが存在しますが、今日目にしたのは後者。
周囲の枯れ色に全くなじまないその体色で、良く今日まで生き延びたなぁと・・
でも、残された日々は・・と考えると・・

※11/18(オンブバッタ)と11/17(イラガの繭)に、いずれも都内で撮影。
※イラガ幼虫は、8/22に撮影し、8/24の記事に載せた画像の引用掲載です。