春まで待てない2019/12/09 20:15

春まで待てない
公園の片隅にうず高く積み上げられた落ち葉の山。
樹々の多くが、今が散り時と、冬姿への変身を急ぐ今を象徴する光景です。
一輪だけ咲いていたタンポポの花
樹下の地表は、更に舞い落ちた落ち葉に埋め尽くされて、枯れ色一色。
確かに、それに近い状態なんですが、良く目を凝らせば、こんな意外な光景も・・
地面にべたっと張り付いて開いたロゼット葉の中央に開いたタンポポの花一輪。
ロゼット葉は、多くの野草が見せる、長い冬を越す上での耐寒態勢の筈。
でも、この花は ”そんなずーっと先の春まで待てないよ” と言う事みたい。
野に咲く花の中でもパワフルさではダントツの存在とも言えるタンポポ。
こんな勇ましい姿を目にすると、寒さに縮こまってばかりじゃダメだなぁと・・
タンポポの花にいたヒラタアブ
これは、前日に草むらで目にした光景。一輪だけ開いていたタンポポの花です。
その花に潜り込む形で止まっていたのは、蜜大好き昆虫・ヒラタアブの一種でした。
アブにとっては、まさに救いの神に巡り会えた心境だった筈。
自然観察者を喜ばせるタンポポの花。冬を生きる昆虫にとっても同じくでしょうね。

※花に止まるアブは12/8に、他は12/9に、いずれも都内で撮影

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