メタリックに輝く・・2020/07/01 20:24

メタリックに輝く・・
大型甲虫の魅力として挙げられるのが、メタリックに輝く体色でしょうか。
中でも最近目撃機会が増えたリュウキュウツヤハナムグリの輝きは別格です。
同じ種なのに、その色合いにバリエーションが存在して、更に楽しめます。
これは最も頻繁に目にするタイプ。緑色基調に金色が混じって、何ともきらびやか。
見る角度や光線状態によって色合いが微妙に変化するところも中々です。
銅金色のリュウキュウツヤハナムグリ
いっぽうこちらはピカピカに輝く銅色のモノトーンタイプ。
金属感はより一層高まった印象を受けます。
この種には、更にもうひとつのカラーバリエーション・紫銅色が存在するらしい。
今季中にそれにも出会えるか?・・目を凝らしての探索がこの先も続きます。

※6/30に都内で撮影

眩しい陽射しを受け・・2020/07/02 20:51

眩しい陽射しを受け・・
梅雨の真っ只中にある事を忘れさせる様な、スカッとした青空に恵まれた一日でした。
これで掛かる雲が入道雲なら完璧に真夏の風景なんですが、その点だけはやや微妙。
ぐっすり昼寝中のアオドウガネ
当然ですが、陽射しの眩しさは相当なもの。
それを避ける様に、アジサイの葉陰方向に顔を向けて熟睡中の甲虫がいました。
昼間はひたすら眠りこけ、日が沈む頃に起き出して活動を始めるアオドウガネ。
典型的な夜型昆虫ですね。正に昼寝のプロフェッショナル!。
寝ぼけて転げ落ちない様に、葉の端に脚を引っ掛ける態勢もバッチリでした。
ハラビロカマキリの幼虫
ヒマワリの葉上にいたハラビロカマキリ幼虫は、昼寝なんかしていられない。
陽射しギラギラの今が稼ぎ時。臨戦態勢のポーズで獲物を待ち受けていました。
葉上にくっきり印されたシャドーもやる気十分な雰囲気。さすがだなぁと・・

※7/2に都内で撮影

顔見て笑うな!2020/07/03 21:10

顔見て笑うな!
タブノキの幼木で目にした、ある蝶の幼虫の正面接写。
先の尖った3対の突起が、耳、目、鼻毛の様にも見えて、何とも滑稽な風貌です。
”ひとの顔見て笑うな” と言われてもね・・
アオスジアゲハ幼虫
全体像がこれ。
頭でっかちで超短縮形の体形を持つアオスジアゲハ(蝶)の幼虫でした。
この幼虫は、タブノキなどクスノキ科の若葉を食草として育ちます。
見るからに柔らかそうな今の時期の若葉は絶好の育児食となっている様です。
食い荒らされた葉っぱ
生え始めたばかりの柔らかそうな葉っぱが集中攻撃を受けていました。
その食いっぷりの凄さはこの通り。
ちょっとかじっては、目移りをして隣の葉っぱへ・・と言う事で、やり放題な感じ。
この幼木をあえて選んで産卵した親蝶の先見の明は、まさにズバリでしたね。
ハルジオンに来たアオスジアゲハ
参考に成虫の画像を掲載します。
光る稲妻みたいな斑紋が、黒いベース色に映えて、実にカッコいい。
幼虫と成虫の姿に大きな差異があるのは、蝶の世界の通例だけど、これも又ですね。

※幼虫は7/3に、成虫は2019/4/28に、いずれも都内で撮影

物凄い顔に出会った2020/07/04 20:04

物凄い顔に出会った
雨の恵みを受け、旺盛な繁茂ぶりを見せる草むら。そこで出会った物凄い顔。
成熟の域に達したキリギリスのオスです。
幼虫の頃には草食性でしたが、成虫時には凶暴な肉食性に変化します。
その食性変化を端的に表しているのがこの怖い顔と言う訳ですね。
キリギリスのオス成虫
今日のこれは草の葉上にとまっていた為、全身像を出来ましたが、まれな体験かも。
成虫になると、草の繁みの奥に身を潜めて生活する事が多くなります。
姿は見えないけど、チョン・ギースと言う独特の鳴き声が草むらの奥から・・
子供の頃の夏休みの記憶につながる懐かしい音。それを耳にするのも、もうすぐ。
翅が生えかかったキリギリス幼虫
同じ草むらでは、背中に翅が生えかかった終齢幼虫も確認出来ました。
ガッシリとしたこの体形から推測すると、既に肉食性に移行済みかも・・
食べられる側の昆虫たちにとっては、いよいよ油断大敵な日々に突入ですね。

※7/4に都内で撮影

夏を待ちかねて・・2020/07/05 19:23

夏を待ちかねて・・
梅雨明けの時期が気になり始める頃。
真夏を象徴する花・ヒマワリも、ここまで開いてその時を待ちかねている様子でした。
怪しい物影が・・
その花の下部に怪しい物影がちょこんと・・
さっきまで降っていた雨を避ける為にここに逃げこんだハラビロカマキリ幼虫でした。
ヒマワリの花の裏に潜むハラビロカマキリ幼虫
ハンティングポーズをとっていますが、ここに潜んでいたのでは収穫はさっぱり。
夏の陽射しを浴びて全開となるヒマワリの花の上が、本来の待機場所の筈です。
蜜や花粉を求めてやってくる昆虫を、自慢のカマを振るって速攻ゲット!。
そんな光景を目にする日も、もはや間近でしょうね。

※7/5に都内で撮影