水ぬるむを感じた日2021/04/11 15:32

水ぬるむを感じた日
いかにも春らしい穏やかな天候に恵まれた日。
池の水面では、カルガモカップルの仲睦まじい姿を目にしました。
時々この様に羽根をバタバタさせての身繕いに余念なし。
まさに、水ぬるむを感じさせる光景でした。
アジアイトトンボの未成熟なメス
岸辺の草地では、早々にデビューしているアジアイトトンボの姿を今日も・・
この種のメスは羽化後暫くは、この様に派手目な紅色を身にまといます。
やがて、割と地味目な緑色系に・・
若草色との対比が鮮やかなこの色合いを楽しむのも、今のうち。
アジアイトトンボと今季初遭遇!
■参考画像■
これは4月4日に同じ場所で撮影し、当日の記事に掲載したアジアイトトンボのオス。
メスと違い、生涯この色合いは変わりません。
大食漢のナナフシモドキ幼虫
サクラの木の若葉で、今日も出会えたナナフシモドキの幼虫。
昨日と殆ど同じポーズで固まっていました。
注目点は止まっている葉っぱの後端部。かなりの規模で欠損しています。
当然の事ながら、欠けた部分は、このヤセッポチのお腹の中に・・でしょうね。
サクラの木にとっては、つくづく迷惑なやつに取り憑かれたもんだなぁと。
でも、一向に場所替えする気配が見られないところがなんとも・・

※4/11に都内で撮影(参考画像は4/4に撮影)

この先が思いやられる2021/04/12 15:55

この先が思いやられる
出会う度に、サクラの若葉上でクターッと伸びた姿を見せていたナナフシモドキ幼虫。
今日はちょっと様子が違いました。珍しくやる気を出していたみたい。
葉っぱから葉っぱに乗り移ろうとチャレンジ中!。こっちの方が美味しいかも・・
並の昆虫では不可能なこのポーズ。超細長い体は、こう言う時に便利な様ですね。
草の葉上で待ち伏せをするハエトリグモ
ナナフシモドキを含め、様々な昆虫の赤ちゃんが顔見せをする時期に入りました。
みんな揃って無事成長して欲しい所なんですが、それを許さないのが自然界の掟。
昆虫の宿敵・蜘蛛たちの顔ぶれも、だいぶ賑やかになって来ました。
これは、網を張らずに、草の葉上などで待ち伏せをするハエトリグモの一種。
まだ、世間ズレ(?)していない幼虫なんかは、絶好のカモになりそうです。
網を張る蜘蛛も登場中!
いっぽう網を張る蜘蛛も、続々と登場中!。これはコガネグモの幼体。
樹木の葉から葉へ、肉眼では殆ど確認不可能な程の細かい網を張っていました。
その巧妙さに騙されて、引っかかってしまった昆虫が一匹。
既に、グルグル巻き状態の哀れな姿に変わっていました。
幼体の時からこの鮮やかなハンティングぶり。この先が思いやられますね。

※4/12に都内で撮影

目的は様々・・2021/04/13 15:01

目的は様々・・
春の草むらを彩る花のひとつと言えるのが、このシロツメクサ。
昆虫達にとっては、人気抜群の存在です。
しかし、それぞれの種によって、訪花の目的は様々みたい。
例えばこのクマバチの場合は、吸蜜の為の来訪ですね。
”花の数が多いのでウハウハだよ” って言う感じで、吸蜜に夢中でした。
こっちの花もイケそうだね!
まさに選び放題!。
”おっ!こっちの花も結構いけそうだな!” って、ご機嫌な表情(?)でした。
シロツメクサの花に止まるヤブキリ幼虫
花の色に酷似している体色で見分けが付き難いのですが、この花にも訪問客が・・
今の時期は、もっぱら春の花喰いに徹しているヤブキリ幼虫です。(10時の方向)
この種の食事法は、柔らかい花びらをムシャムシャ食べる事。
花にとっては、全く歓迎出来ない訪問客と言えるでしょうね。
シロツメクサに散乱するツバメシジミ
ツバメシジミも、シロツメクサがお好みの様でした。
・・とは言っても、その理由が他とはかなり違うみたい。
この画像でも記録出来ていますが、お尻の様子にご注目を・・
くいっと曲げて、花の中に差し込んでいました。言うまでもなく産卵行動ですね。
この種の幼虫の食草は、シロツメクサやカラスノエンドウ等のマメ科植物らしい。
やがて生まれてくる新しい生命の為に、最良の場所を選んで産卵する。
そんな母心を感じる光景でした。

※4/12と4/11に都内で撮影
※Nikon Z50 / NIKKOR Z DX 50-250mm f4.5-6.3 VR &
Micro NIKKOR 40mm 1:2.8G with FTZ Mount Adapter

用意周到の構え2021/04/14 13:53

用意周到の構え
ちょっとなぁと言う感じの画像ですが、サクラの若葉で目にしたこれは結構面白い。
ご覧の通り、自らが作り出したと思われる細糸の束二本の下に身を潜らせていました。
強い風で葉っぱが激しく揺れても、振り落とされる事が無い様にする工夫でしょうか。
こうして一休みしては、また葉っぱの猛烈喰いに出かける。正に用意周到の構え。
葉っぱにとっては、本当に厄介な奴に取り憑かれたもんですね。
※ハマキガ(蛾)の仲間の幼虫と推定

※4/12に都内で撮影

既に一人前2021/04/15 14:38

既に一人前
戻って来た陽射しを浴びて、昆虫達も食欲全開・・そんな光景を多く目にしました。
これは、シロツメクサの花に来て吸蜜をするアオスジアゲハ。
明るい陽射しを受け、薄緑色の斑紋が鮮烈に輝いていました。
ナナフシモドキ幼虫の体安定ポーズ
ここ数日観察を続けているヘンテコリンな奴・ナナフシモドキ幼虫の今日の様子です。
サクラの若葉に止まる姿はいつも通りでしたが、驚いたのは横にあいた穴の大きさ。
この細っちょがムシャムシャ食べまくった喰い跡と思われます。
細い体からは、とても想像できないほどの猛食ぶりだなぁと・・
もう一つ面白かったのは、体の真ん中に生えた右脚の先っぽの様子。
自分が空けた穴の縁に、ちょこんと引っ掛けていました。
風を受けて葉っぱが揺れても、振り落とされないようにする為の工夫と思われます。
無事に生き抜いてゆく為のノウハウは、既に一人前のレベルに達した様ですね。

※4/15に都内で撮影