高原の今 ― 2013/09/10 23:15
信州の高原にて ― 2013/09/09 19:32
新鮮な発見が・・ ― 2013/08/04 20:57
立ち寄る場所を限定しての訪問なんですが、いつも新鮮な発見があります。
▲いつもの観察地では遭遇不可能なクワガタ(メス)が、すぐ手の届く所に・・
もう少し探しまわれば、立派な大顎を持つオスに出会えたかも知れません。
時間的な制約もあり、その楽しみは次回と言う事で・・ 東京での盛夏のセミと言えばアブラやミンミンなんですが、高原ではさっぱり。
それだけでも、遠くに来たなぁと言う気分を味わえます。
木立のかなり高い所から降り注ぐ鳴き声も耳新しい。
その声の主は多分これと思われます。コエゾゼミ。何故か樹下にいました。 見慣れない種との出会いに夢中になりすぎるのも考えもの。
こんな掲示が貼られた場所もありますので、十分注意が必要です。
ところで、有害鳥獣って何なんでしょう。それに出くわすのも怖い。 田園地帯に場所を移しました。そこの水田の稲の現状がこれ。
まだ稲穂の赤ちゃんと言った感じでしたが、極めて順調な生育ぶりと思われます。 昆虫観察者の目は、当然水田の中に・・
めざすもの、すぐに見つかりました。 この水田周辺では、様々なトンボの姿を目にする事が出来ます。
今回最も多く見られたのがマユタテアカネ。
水田そのものよりも、周囲の草地を生活の場としている様です。
旺盛に繁った野草。小昆虫の数も多く、餌は捕り放題でしょうね。 マユタテアカネを特徴づけるのが、顔面の二つの黒点=眉状紋。
私はこれを見る度に、ブタさんの鼻を連想してしまうのですが・・ マユタテアカネはまだ殆どが若い個体でした。
一方、水田のもう一つの主役・ハラビロトンボは既に成熟の域に達した感じ。
白く粉を吹いた様な腹を持つこれはオスの成熟個体です。 これはメスの成熟個体。
今回はオス・メスが追っかけ合う場面を度々目にしました。
繁殖行動もピークの時期に差し掛かっている様です。 あぜ道の草の葉で見たアカクビナガハムシ。
数あるハムシの中でも、紅色の鮮やかさはかなりの高ランクではないでしょうか。
雨に洗われた草の葉の緑との対比で、より一層そう感じられました。
●信州で出会った昆虫たちの特集は、ひとまずこれにて終了とします。
※7/29と7/30に信州の高原と田園地帯で撮影
憧れのアサギに・・ ― 2013/08/03 18:21
今回の旅の主目的もまさにそれでした。
しかし同じ場所でも、年によって出会う数にかなりの差がある事は経験済みです。
この蝶が好むフジバカマやヨツバヒヨドリ等の花の咲き具合がポイントみたい。
さて、今年は?・・
▲これは通い慣れた一つ目の高原での花の様子です。
どの花も蕾が開き切る所迄には至っていません。案の定ここでの目撃はゼロでした。 別の高原に場所を移しました。唐松林に点々と散らばる花が確認出来ます。
花の開き具合も先程の高原より数歩進んだ感じでした。でも肝心の蝶の姿は・・
出現を期待しながら、一時間半程この場所での待機を続けましたが、さっぱり。
やはり時期的にまずかったんだなぁと諦めて、カメラを仕舞いかけたところ・・ 視野の中に、何となく違和感を感じる物がふわふわと・・
見紛うことなきアサギマダラでした。
慌ててバッグからカメラを取り出して撮影した一枚です。
もう少し近寄りたいなぁ。でも足下は雑多な灌木の繁みで自由がききません。 そうこうする内、こちらの願いが通じたのでしょうか。
かなり近い所で咲く花に、場所を移して吸蜜を始めてくれました。
相当な至近距離です。逃げられてしまったら大変。
灌木の間からレンズをそーっと差し出して一枚。 この後、この蝶らしい優美な姿を数ショット撮影することが出来ました。
やがて、”じゃぁねぇ” って言う感じで、唐松林の奥に消え去りました。 今回出会えたのは、僅かにこの一羽だけ。
諦めずに粘った事に対して、高原が与えてくれたご褒美の様にも感じられました。
しかし、出来れば数多くが群れ飛ぶ様子も・・
そんな事を言ったら罰があたりますね。
※7/30に信州の高原で撮影
高原の蝶たち ― 2013/08/02 21:04
しかし、今回は雨の影響もあり、手応えはいまひとつでした。
それでも、澄んだ空気の中での蝶探しはワクワク度抜群。楽しみました。
▲ヒョウモンチョウの仲間は、夏の高原を活気づける存在です。
綺麗に開いたノアザミとの組み合わせで一枚。 モノトーンの斑紋に眼状紋がくっきりのヒカゲチョウ。
名前からは日陰を好む様に思えますが、決してそんな事はありません。
明るく開けた草地を活発に飛び回っていました。 ヒメキマダラセセリの求愛シーンを数多く目にしました。
前方のメスのお尻に迫るオス。
メスは翅をぶるぶると震わせて、何らかの意思表示しています。
これは低地のセセリチョウの仲間でも良く見られる行動です。
OKなのかNGなのか、良く判りませんが・・ 鼻先が尖っているし、これは間違いなくテングチョウだなと確信して一枚。
でも帰宅して調べたら大外れ。イカリモンガと言う名の昼行性の蛾でした。
図鑑の解説でも、一見テングチョウに似ているので注意が必要だって・・ 斑紋のオレンジ色がチャーミングなミドリシジミ。
出来れば、名前にある表翅の緑色を目にしたかったけれど、残念!
カメラに気づいて、さーっと飛び去ってしまいました。
慣れない撮影地では、中々思う様には行きません。 フジバカマやヨツバヒヨドリは多くの蝶を惹き付ける花です。
この高原ではまだ開き始めと言った感じで、蝶の賑わいも期待はずれでした。
そんな中、目を楽しませてくれたのがクジャクチョウ。
鮮やかな斑紋が緑の空間の中で、一際映えていました。
さて、この花を好む蝶と言えば、何をおいてもアサギマダラ。
それとの出会いがこの旅の主目的でもあったのですが・・
※7/29と7/30に信州の高原で撮影