澄んだ青空の下・・ ― 2022/11/11 14:31
今日午前は、そんな条件にあてはまる晴天に恵まれました。
絵具箱の中身を全て使い切った様な・・そんな言葉が思い浮かぶ眺めでした。 葉の多くを散らしたサクラの木で目にした光景がこれ。
赤い葉っぱの一枚を抱え込む形で固まっていたアブラゼミの抜け殻です。
記憶の彼方に過ぎ去った夏の日々を思い起こさせる眺め。
ピカピカに光るその姿が、時の経過の無情さを象徴している様に感じました。 紅葉ばかりに目がいきますが、今の時期の樹木ではもうひとつの注目点があります。
それが、様々な色や形の木の実。
これはクロガネモチの実。数で圧倒って言う感じです。
これで美味しければ言う事なしなんですが、とてもまずいらしい。
大食漢の野鳥も、他に食べ物がない時に、興味を示すだけとか・・
君はなんの為に実ってるの?って聞きたくなりますね。
※11/11に都内で撮影
変なセミ(?)・・ ― 2022/09/30 13:37
昨日までは微かに耳に届いたセミの声もバッタリ。
9月もいよいよ最終日。ほぼ順当な季節の推移と言えそうです。 旺盛な繁り具合を見せるクズの葉上で目にした不思議な物体です。
色合いからして、枯れた木の葉の様にも見えたのですが・・
よく見ると、短い脚の様なものがチラリと!・・ 接近して確認したらこの通り。地味な色合いを持つツノゼミの一種でした。
背中に生えたツノを除けぼ、一般的なセミに似てなくもないかなと・・
本家セミ達の様に、やかましい声をたてる事もなく、さっさと逃げる事もなく・・
なんとも不思議な雰囲気が漂う昆虫でした。
※9/30に都内で撮影
セミの声が途絶えた。 ― 2022/09/14 14:12
暑さはまだ夏のままですが、転換点に差し掛かった事は間違いない様ですね。 木立の中で気付いたのは、昨日までは耳に届いたセミの声がバッタリ途絶えた事。
オオトリを務めたツクツクボウシも寿命を迎えてしまった様です。
足下に目を落としたら、サクラの落ち葉がそれなりの数確認出来ました。
まさに散り始め。この先更に数を増して、枯葉の絨毯を演出する筈。 昆虫たちにとって、次世代に命をつなぐ大切な時期にさしかかりました。
これはクズの葉上で目にしたクズクビボソハムシの繁殖行動です。
注目点は、カップルの周囲にある喰い跡(穴)の数。
この種の食欲からすれば、この程度で済む筈もなく!。
繁殖行動が一段落したら・・その成り行きは確認する迄もないでしょうね。
※9/14に都内で撮影
変わり目を実感 ― 2022/09/12 13:33
季節の変わり目を実感させられる風景と言えそうです。
空気の方はまだまだ夏型、日向ではじっとりと汗をかくほどでした。 旬の花・ヘクソカズラ(ひどい名前ですね)に止まっていた甲虫。
花をかじるポーズのまま眠り込んでしまったみたい。
すこし涼しくなってから食べようと言う事かも・・
いずれにしても、取りつかれた花にとってはとんだ災難!。
(コアオハナムグリ) 勤勉な動きを見せていたのは、大小様々なアリ達。
今日もフィールドの掃除役としての勤勉な働きぶりを見せていました。
これはアブラゼミの片翅を運搬中の一匹。
セミの季節の終焉近しを告げる光景と言えそうです。
今日耳にしたのはツクツクボウシの声だけ。
それもかなりトーンダウンしていました。
※9/12に都内で撮影
夏雲浮かぶ空の下・・ ― 2022/09/06 14:24
軽快な姿の秋の雲が主流の座を占めるのは、もう少し先でしょうか。 キリギリス達の声が、草むらの奥から耳に届く頃。
声はすれども、姿の確認は中々と言うのが実態です。
これは珍しく、目につく場所に姿をみせていた個体。
草むらの奥は直射日光を避けられるけど、暑さには関してはさしたる変化なし。
暑さを和らげる風を求めてここへでしょうか。かなりグロッキーな様子でした。
空気が秋のそれに入れ替わるにはもう少し時間がかかりそう。今は忍耐の時だね。 暑さは戻れど、セミ達の合唱音は最盛期の賑やかさには戻らず。
今日耳にしたのはツクツクボウシの声だけ。それもかなりボリュームダウンして・・
いっぽう、草の葉に残された抜け殻は、ピカピカのおニュー状態でした。
こんなのを目にすると、地上生活の極端な短さに、あわれみを感じてしまいます。
はかないなぁ・・
※9/6に都内で撮影