賢いなぁ??2015/02/01 23:01

賢いなぁ??
寒風吹きすさぶ中、やがて訪れる春を待つ樹々の冬芽たち。
それぞれが編み出した防寒対策で、厳しい時期を乗り越えようとしています。
これは枝にびっしり並んだイヌコリヤナギの花芽。
猫の毛みたいなふかふかの綿毛をまとっていました。
目で見て素直に納得。賢い防寒対策だなぁと・・
オオカマキリの卵鞘・雨除け付き
オオカマキリの卵鞘に見る ”親虫の知恵” って言えるかどうか・・??
葉を巻き込んで産み付けた様で、散れずに残った枯葉が、雨除けのカバー状態に・・
これ迄にも、こんな状態になっている卵鞘を幾つか目にしています。
こうなる事を予想しての位置決めとすれば、賢いなぁなんですが、果たして?・・

※2/1に都内で撮影

ターゲットは?2015/02/02 20:38

ターゲットは?
翅を小刻みに動かして空中停止(ホバリング)中のフタホシヒラタアブ。
蜜を求めるアブが、どの花がいいかなって品定めする時に見せる動作です。
さて、花が少ない今の時期、ターゲットとなりうる花とは・・
フタホシヒラタアブ
寂しい時期の貴重な彩り・紅梅の花でした。
満開状態の今が、蜜の出としては最高なのかも知れません。
その中でも特に蜜の出が豊富そうな花を選んで、いざ!。
品定めはズバリ的中の様で、一つの花での滞在時間はとても長い。
ハナアブ
同じ木には太っちょのハナアブもやって来ていました。
寒さに負けず咲く梅の花。
蜜に飢えているアブとっては正に救いとも言える存在です。
白梅
紅梅は満開期からそろそろ衰退期へ・・その後を引き継ぐのはこの白梅でしょうか。
今日確認出来たのはこの一輪だけでしたが、周囲の蕾もほぼスタンバイ完了の様子。
この先、アブたちの人気はこちらに集中しそうです。

※2/2に都内で撮影

親ごころを見る2015/02/03 21:15

親ごころを見る
草地で見つけたまん丸のボール。ナガコガネグモの卵のうと思われます。
感心したのはその産み付け方。周囲の葉っぱを糸で繋いで、茎にがっちり固定。
産卵時には緑色だった葉っぱも今や枯れ色。カラカラに乾いてこわばっています。
卵のうをがっちり支えるのに、十分過ぎるほどの強度を持っている筈。
こうなる事を見越して産み付けたとすれば、大いに先見の明あり。
次世代に確実に命をつなぐ為の、親蜘蛛の知恵を感じる光景でした。
オオカマキリの卵鞘
常緑樹の葉裏にあったオオカマキリの卵鞘も、親虫の知恵の産物と推測されます。
この葉っぱは散らないので、冷たい冬の雨や雪の直撃をよける上では有効。
さらに天敵である野鳥の目に止まる危険も少ない・・って言う事で、ここに決定。
この推測、あながち的外れでもない様に思えるのですが・・
ハラビロカマキリの卵鞘
樹上性のハラビロカマキリは、あまり深く考えずに産んじゃってる様にも・・
この様に、目に付きやすい枝に、あっけらかんと産み付けているケースが多い。
ただ産み付ける箇所の高さに、知恵を働かせていると言う説あり。
雪が多く降りそうな年には、出来るだけ高い所に・・所謂カマキリの積雪予報です。
私の観察によれば、今年は結構高い。さて、当たるか外れるか・・

※2/3に都内で撮影

ここに来た目的は・・2015/02/06 19:54

ここに来た目的は・・
所用や悪天候によりお休みしていた自然観察散歩。豊かな陽射しの中、再開しました。
通い慣れた観察地の水辺には既に先客あり。それもかなりのデカブツでした。
日本に住むサギの中での最大種・アオサギ。
今日水辺では、発情期を迎えたらしいカエルの声がしきりに耳に届きました。
どうやらそれを狙ってやって来たらしい。立春を過ぎ、うごめきだす自然。
サギの頭の中には、そんなタイムスケジュールがインプットされているんでしょうね。
ウラギンシジミ日光浴中
私がここに来た目的は、カエルよりは越冬中の昆虫との出会い。
その願いにバッチリ応えてくれたのがこれ。ウラギンシジミ(雄)でした。
翅全開で日光浴中。オレンジ色の斑紋が陽射しの暖かさとぴたりマッチしていました。
少し壊れた翅。越冬生活を送る事の厳しさを物語っている様でした。
ウラギンシジミのオス
成虫で越冬する目的は、春の陽を浴びながらのメスとの出会い。
首尾よくそれがかなう事を願いたい気持ちに・・
ナナホシテントウのカップル
早くも熱々シーンを繰り広げていたのは、ナナホシテントウのカップルでした。
陽射しが戻れば元気百倍。予想された積雪もなく、本当に良かったなぁと・・

※2/6に都内で撮影

今日の先客は・・2015/02/07 21:13

今日の先客は・・
観察地の今日の先客はコサギ。獲物を求めて、水際の草地をゆっくり徘徊中でした。
狙っているのは繁殖期に入ったカエルあたりでしょうが、今日はその動きもさっぱり。
やはりスカッと晴れないと駄目だなって言う事の様です。
オオカマキリの卵鞘
水辺のヨシ原は、カラカラに乾き切った枯れ色の世界に変貌済みです。
葉がしおれ、隙間だらけになった為、今迄見えなかった物が目に飛び込んできます。
例えばこれ。晩秋にオオカマキリが産み落とした卵鞘です。
コサギはこんな物に関心を持たないでしょうが、問題はシジュウカラ等の小鳥達。
結構目立っているので、しめしめとほじくり返される可能性が大の様に思えます。
キカラスウリの実
草地で目にした手榴弾。ちょっと物騒な形のこれはキカラスウリの果実です。
その名前から察する所、カラスの好物の様に思えるのですが、実際は違う様にも。
私としては、食事中の目撃例なし。
所在なさげに吊り下がるこの姿。真冬の寂しさを象徴する眺めの一つと思えます。

※2/7に都内で撮影