こけおどし2017/07/13 19:44

こけおどし
目にした瞬間、恐ろしいアシナガバチの一種かと身構えてしまう様なこの姿。
実態は、人への攻撃性は皆無のカミキリムシ・ヨツスジトラカミキリです。
この派手な斑紋は、他の昆虫たちにも、相当の警戒心を抱かせる筈。
”うわっ、やばい奴がいるぞ、近づかない様にしよう” って・・
つまり、こけおどしのカラーリングで身を護る作戦なんですね。
恐ろしげな物影
葉っぱの上にも、鎌首を持ち上げた様な恐ろしげな物影が・・
こちらも、”近づかない方がいいな” って言う事になりそう。
ハラビロカマキリ幼虫
横にまわって見るとこの通り。
今の時期、草の葉の上などでよく目にするハラビロカマキリの幼虫でした。
成虫時には、まっすぐになりますが、幼虫時には、皆このお尻上げポーズを・・
昆虫の中では強者の立場にある種ですが、体がミニミニの今は、まだまだ。
威勢のいい姿で相手を威嚇する。必要に迫られたこけおどし作戦なんでしょうね。
無事成虫になる為には、いろいろと大変です。

※7/13に都内で撮影

林縁の草地で・・2017/07/04 21:47

林縁の草地で・・
接近中の台風の影響でしょうか。湿気を含んだ重々しい空気が漂っていました。
人にとっては不快であっても、昆虫達にとっては、さして支障無しなのかも・・
林縁の草地では、真夏の主役たちが賑やかな顔見せを披露してくれました。
これは最終脱皮を終えたヤブキリ成虫。草の繁みの間を伝ってノソノソ・・
本家キリギリスとは違って、樹上での生活を旨とする種です。
さて、どの木に登ろうか思案中?・
カナブン(推定)
メタリックな光沢を放っていたのは、灯火飛来の常習犯・カナブン。
樹下の薄暗い場所にいると、一層その存在感が際立ちます。
こうして自然の中で目にすると、なんとも格好いい。
でも、今夜あたり飛ぶんでしょうね。遠くに見えるあの灯りをめざして・・
ホシベニカミキリ
草の緑に映えていたのは、ホシベニカミキリの紅色。
登場当初は、葉から転げ落ちたりのドジぶりが目立ちましたが、今日はしっかり。
この様な場所での行動にもだいぶ慣れてきた様です。
いまの時期は産卵の最盛期とか。ドジばかり踏んではいられないって事らしい。
ベニイトトンボのメス
成熟した重々しい昆虫達を見た目には、ベニイトトンボの軽快感が心地よい。
何より、このまん丸目のチャーミングさと言ったら・・
観察している立場が逆転して、観察されている様な気が・・

※7/4に都内で撮影

目立つ目立たない2017/06/29 21:19

目立つ目立たない
6/28の記事に載せたトウキョウヒメハンミョウの顔も怖いけど、これも同じく。
口元の頑丈そうな牙で、何かをガシガシかじる光景が目に浮かぶ様です。
さて、この怖い顔の持ち主とは?・・
アカハナカミキリ
平面図がこれ。緑に染まる草地でひときわ目立つ紅系の体色を持つ甲虫でした。
長い触角の特徴から判る通り、これはカミキリムシの一種・アカハナカミキリです。
夏の野に咲くヒメジョオンの花等に止まり、それをかじる姿を時々目にします。
柔らかな花をかじるのに、あんなに頑丈そうな牙は要らないと思うけど・・
”カミキリムシの仲間だから、しようがないのよ” って言う事らしい。
それにしても、この色、今の時期の草地ではかなり目立ちます。
緑色との対比で相手に警戒心を持たせようと言う算段でしょうか。
ヒメクダマキモドキの若齢幼虫
アカハナカミキリは、目立つ色でその身をガード。
一方こちらは、緑の草地に紛れる迷彩色で、ひたすら隠遁の構えか・・
ツユムシの仲間・ヒメクダマキモドキの若齢幼虫です。
こうしてみると結構目立つ様に感じますが、樹下の薄暗い草地では、実に難解。
葉っぱがめくれ上がっただけって言う風に見える擬態効果もある様です。
この幼虫も、カメラ交換の為、一旦場を離れ再び戻ったら、あれっ!、どこだっけ・・
結局、再会は果たせずでした。こちらの視力の衰えもあるんでしょうが・・

※6/29に都内で撮影

カタブツに注目2017/06/13 20:41

カタブツに注目
昆虫の世界が賑わいを増す中、各種カタブツ(甲虫)達も続々と・・
蝶やトンボの様に派手なアクションが見せませんが、それでも見所は多い。
何よりも、体色や模様などのバリエーションの多さを楽しむのも一興です。
まずはメタリックな輝きを放つルリクビボソハムシ。小さいながら存在感は十分。
ヤマイモハムシ
ほぼ同じ体形ですが ”おしゃれに一色加えてみました” って言う感じなのがこれ。
ヤマイモハムシでしょうか。
太っちょな胴に細い首。これって、ハムシの仲間によく見られる体形です。
さて、今季は、さらにどんなバリエーションに出会えるでしょうか。
フタオビトラカミキリ
ハムシの仲間も多彩だけど、カミキリムシも決して負けていません。
この日出会ったのは、フタオビトラカミキリ。
虎のそれに例えられる体表の模様が、緑一色の空間の中でかなり目立っていました。
ご近所をちょこまか動き回っていた小さなアリも、興味を惹かれたみたい。
”何だこりゃっ!” て言う訳で、しずしずと近づいて、右脚にちょっかいを・・
しかし、さすが大物、そんな事にお構いなく、デンと構えていました。
でも、あまりしつこくやると、蹴られるかもよ・・

※本日撮影の画像ではありません(6/12と6/10に都内で撮影)
α6000/FE 90mm Macro

余計な事をして・・2017/05/07 20:39

余計な事をして・・
一面の緑の中で出会った異様に目立つ赤い奴。
毎年、初夏の空気が漂い始める頃に決まって登場するホシベニカミキリです。
なかなかの面構えで、恐ろしい奴に見えるのですが、実態は真逆。
草の上で悪戦苦闘中
確かにクスノキやタブノキの幹を盛大にかじる悪役なんですが、樹下では別物。
何かの拍子に、ドジって樹上から落ちてしまう事が度々の様です。
で、その樹下の草地での様子なんですが、何とも無様で、格好悪い。
草にしがみつきますが、体の重さのせいもあり、葉がしなってしまいヨロヨロ。
長い触角で何とかバランスをとろうとしますが、中々うまく行きません。
ホシベニカミキリ離陸態勢
見るに見かねて、ヘルプの手をそーっと・・
指でつまみ、割としっかりしたオニノゲシの花茎にとまらせてあげました。
”確かにここの方が安定がいいや” って一息ついた後、突然このポーズに・・
”もと居た木の上にいざっ!” の離陸態勢ですね。
この後いずこともなく飛び去りました。GW期間中、初めていい事をした気分に・・
って言うか、かじられる木にとっては ”余計な事をしてくれるなぁ” でしょうね。

※5/7に都内で撮影