日暮れに急かされて・・2016/12/08 21:20

日暮れに急かされて・・
足早に訪れる日暮れ。自然観察にとっては嬉しくない状況ですが、別の楽しみも・・
日没寸前の空の表情のバリエーションが思いのほか豊か。
名画家の画才を以てしても、表現しきれない様な筆づかいを見せてくれます。
今日の夕空もまさにそれ。
しかしこれもほんの束の間の事。それを楽しむタイミングが非常に難しい。
ヒメカメノコテントウ
さて、肝心の自然観察の方はと言うと・・
傾いた陽射しに焦りを感じて這いつくばった草地。そこで目にしたワンポイントです。
数少ない草の茎に止まるヒメカメノコテントウでした。
草が生えている限りしぶとく生き延びるのが、この種の好物であるアブラムシです。
それを捕獲中だったのかも知れません。
細々としたそんな採餌をしながら、成虫の状態で長い冬を越す・・
今日のこの目撃が、決して見納めとは言えない所が、なんとも頼もしい。
ハラビロカマキリのメス
一方こちらは、ほぼ見納めに近いかも・・
太い木の幹に止まっていたハラビロカマキリのメス。
私の経験からすると、ベストスリーに入る位の遅い時期での目撃です。
”無事に産卵は済ませたの?” そんな事を問いかけたい気持ちになりました。
一応この幹を目視で探って見ましたが、産み付けられた卵鞘は確認出来ず。
そこのところがちょっと気がかり・・

※12/8に都内で撮影

散り急ぐ頃2016/12/07 21:45

散り急ぐ頃
樹々の葉の落葉が地表を覆い尽くしていました。
それをサクサクと踏みしめて歩く気分は、なんとも心地よい。
そんな気分を味わえるのも束の間の事。
縮こまる様な寒さに、足取りも重くなる様な冬が目前に迫っています。
イチョウの黄葉
イチョウの葉の色づきも今がピーク。
少しでも風が吹けば、ハラハラと散り落ちるシーンが目の前に展開します。
ぴたりマッチする青空との組み合わせを楽しむのも今のうち。
スズカケの木
鮮やかな紅葉を見せたスズカケの木は、既に全ての葉を落とし尽くしていました。
完璧な冬姿への変身です。
澄んだ青空を覆い隠す様に広がり始めた雲。今夜の冷え込みを予告している様な・・
(モミジバフウ)

※12/7に都内で撮影

隙間だらけ2016/12/06 20:04

隙間だらけ
強い北風が樹々の落葉を一層加速させた様です。
木立の中から上空を見上げたら隙間だらけ、すっかり見通しが良くなっていました。
まだ枝に残る葉が落ち尽くすのも最早時間の問題って言う感じ。
カエデの紅葉
その一角だけが、異質な程の華やかな雰囲気に包まれていた場所。
紅葉する木の代表とも言えるカエデの樹下でした。
同じ樹種であっても、陽当たり等の条件で葉の色づきの進展度に差異が生じます。
この木はまさに今が最盛期。目に焼き付けておきたい秋の名残、紅色の競演でした。
カエデの幹にジョロウグモの卵嚢
華やかな紅葉の時期が過ぎれば、寂しい冬景色に変貌するのが当然の流れ。
そんな中、冬のその先を見据えた次世代への命の継承も着実に進められています。
これは紅葉も今が盛りのカエデの木の幹に産み付けられたジョロウグモの卵嚢です。
陽射しが安定して降り注ぐ幹の南面、白い綿状の糸でしっかり固定されていました。
この用意周到さを見れば、昆虫達にとって来季も脅威の存在であり続ける事は確実。
自然界のサイクルは今年も順調に進んでいる様です。

※12/6と12/5に都内で撮影

冬姿の木立で・・2016/12/05 20:54

冬姿の木立で・・
落葉樹の多くが足早に葉を散らしている今。
隙間だらけの冬景色の完成も間近と言う段階まで来た様です。
いっぽう見上げる空の表情は、一足早く冬モードに転換済み。
上空の寒気の強まりを示す様に、飛行機雲が長くその形を留めるになって来ました。
冬芽
落葉樹は重荷である葉を散らして、この先の厳しい寒さに耐えて行きます。
そんな身軽な枝を仔細に観察すると、やがて来る春への準備がしっかり。
固く閉じて春を待つ冬芽です。
それぞれが何かを連想させる様な形をしていて、その観察だけでも結構楽しめます。
さて、これは?・・
イセリアカイガラムシ
冬木立ちでの詳細観察では、こんな良からぬ物が見つかる事もある所がなんとも・・
木の枝に取り付いて衰弱させるカイガラムシの仲間です。
このイセリアカイガラムシ(ワタフキカイガラムシ)もそのひとつ。
じーっとして動かず。およそ昆虫らしくないけど、これもバッチリ虫の仲間です。
カマキリの卵鞘の様に、ただ越冬の場所借りだけならいいけど、これは実害あり。
取り付かれた木にとっては、何とも鬱陶しい存在でしょうね。

※12/5に都内で撮影

初冬の空を見る2016/12/04 20:39

初冬の空を見る
安定した晴天の下、水辺のヨシの穂が開き切り、まばゆく輝いていました。
こんな風景にぴたりはまるのは、翅を輝かせて飛ぶアキアカネの姿。
しかしその姿を確認する事は出来ませんでした。
長く目を楽しませてくれたこの場所の常連も既にフェードアウトか・・
昆虫の季節の終焉を、今年は少し早めに感じる事になるのかも知れません。
近づく日暮れ
足早に近づく日暮れ。
空の色が肌で感じる冷たさとは逆の温かみのある物に変わり始めました。
漂う雲も空気の澄み方を象徴する様にくっきり。
彩雲
冬型の晴天がどっしりと定着する迄には、まだ時間が必要な様です。
今夜半からは、またもや降雨の予報が出ています。
それを物語る雲がかかり始めた空。そこにぼんやりと縦型のスペクトルが出現!。
この様な幻想的な風景は大歓迎だけど、雨の予告と思えば、なんだかなぁ・・
ナイフエッジの月
晴れ間の残る方向に目を転じたら、こんな月が目に飛び込んで来ました。
まさにナイフエッジの冬の月。瞬間的に胸に浮かんだ言葉が ”月に吠える”。
風景を見る目がいささかマンネリ化しているなぁと・・

※12/4に都内で撮影