苦手な奴はいる2016/05/26 21:49

苦手な奴はいる
他の草や木に、つるを絡ませて伸張し、猛烈な繁茂ぶりを見せるクズ。
青空に何本も突きあがるつるのこの姿を見れば、その勢いの凄さは明白です。
絡まれたくない周囲の草や木は、恐怖でブルブルって言う感じでしょうか。
しかしこんなツワモノにも、ちょっと苦手な奴はいるもので・・
クズのつるに付くマルカメムシ
つるを仔細に観察すると、こんな光景を目にする事が度々です。
つるに取り付いているのはマルカメムシ。
この様な集団密集状態を形成し、つるの中から汁を吸い出します。
数が数だけに、クズにとってダメージはそれなりにあるんじゃないかと・・
でも、こんなチビに吸われても何の影響もないさって言う事かも。
食い荒らされたクズの葉
一方これは結構ダメージありそう。
幅広のクズの葉も、この様に、葉脈だけを残す迄に食われてしまう事が度々。
こんな惨状を作り出すのは、小粒な象虫・コフキゾウムシです。
クズの葉を食うコフキゾウムシ
これは食い始めの光景。
盛大な食い跡も、このささやかな一歩から・・
それにしても、この小さな体で良く食うもんだなと、感心してしまいます。

※5/26と5/24に都内で撮影

真夏の主役達が・・2016/05/25 20:17

真夏の主役達が・・
真夏の主役達も続々と顔見せ、昆虫世界がますます賑やかになって来ました。
これは、樹木の幹に出来る樹液酒場の常連・アカボシゴマダラ(春型)です。
今日の様子は、木立の中を、せわしなく行ったり来たり・・
樹液を求めてやって来たのかなと思ったのですが、まだ時期的に早過ぎる様な・・
結果はその通り、飛翔の目的は樹液を求めてではなくて、産卵場所の探索でした。
止まったのは幼虫の食草となるエノキの幹。そこにお尻を付けて産卵開始!。
樹液を吸うのはクヌギやタブノキ、産卵するのはエノキ。
様々な木が混在する木立の中でも、識別はしっかり出来ているんですね。偉い!。
ベニイトトンボのオス
ベニイトトンボのオスがクズの葉に止まっていました。
赤いイトトンボと言えば、アジアイトトンボの未成熟個体と言うのがこれ迄の通念。
でも、この先は、より鮮やかな紅色を持つこちらが主役の座を占めて行きます。
地域限定とされるこの種。今年も順調に誕生中の様で一安心。
オオシオカラトンボ(雌)の未成熟個体
水辺から離れた草地で目にしたのは、オオシオカラトンボの未成熟個体(雌)でした。
シオカラトンボ、オオシオカラトンボとも、水辺の夏を象徴するシンボル的存在です。
本来の活動ステージへの移動は、もう少し先の事?。
確かに季節は真夏に一直線ではなくて、嫌な梅雨が控えているんですよね。
憂鬱だなぁ・・

※5/25に都内で撮影

驚異的な速さだなぁ2016/05/24 21:35

驚異的な速さだなぁ
他の昆虫から恐れられる狩猟者・カマキリ達の季節もいよいよ本格化へ・・
先行したオオカマキリ幼虫を追って、ハラビロカマキリ幼虫が続々と誕生しています。
これは木の葉の上に止まっていた一匹。
まだ超ミニサイズですが、体色を含め、結構凄みを感じさせる点はさすがです。
私が驚くのは、この段階に至るまでの時間の短さ。
その理由については、下に掲載した同種幼虫の画像をご覧ください。
孵化直後のハラビロカマキリ幼虫
今日と同じ場所で、一昨日(5/22)に目にした幼虫です。
まだ体が白っぽいし、目は真っ黒だし、孵化直後である事を如実に物語っています。
同じ場所での出会いと言う点から察するに、二日の間に目覚しい変化を遂げたらしい。
ごく限られた間しか生きられない昆虫にとって、これはごく当たり前の事なのかも。
それにしても、驚異的な速さだなぁ・・
ハラビロカマキリの卵鞘
寒い冬の間、やがて孵化する新しい命を暖かく護り続けた卵鞘の、今の姿です。
幼虫が続々と孵化した事を示す残留物が沢山絡みついていました。
もしかすると、卵鞘に中には、出遅れた新しい命がまだ眠っているのかも知れません。
昨年の晩秋に息絶えた母虫が、心を込めて作った労作とも言えるこの卵鞘。
私にとっては、この先暫くの間も、要注目のターゲットです。

※5/24に都内で撮影
(孵化直後のハラビロカマキリ幼虫については、5/22の記事にも掲載しています。)

ホラータッチの・・2016/05/23 19:53

ホラータッチの・・
樹木の枝などに身を寄せ合って越冬生活をしたヨコヅナサシガメ幼虫。
最終脱皮が完了し、今はその抜け殻だけが、寂しく枝に残るだけになりました。
寂しいと言っても、その形はかなりホラータッチ。因みに右側が頭部です。
長く突き出した口吻、成虫時に眼球となった部分が白く残って、何とも恐ろしげ。
この抜け殻を見れば、各地に散っていった成虫達の行動は、およそ見当がつく訳で・・
ヨコヅナサシガメ成虫
これがその行動の具体例です。ヨコヅナサシガメの食性は肉食性。
長い口吻を他の昆虫の体に突き刺して、その体液を吸い取ります。
このシーンでも、口吻の先で、何か緑色の物体をキャッチしています。
ヨコヅナサシガメ成虫の捕食シーン
拡大して詳細を確認して見るとこの通り。
口吻の先に引っかかっていたのは、何かの幼虫(イモムシ)でした。
既に体液を吸い取られた様で、しぼんでしまっています。
この鋭い口吻は、甲虫の固い殻さえも突き破る程に強力です。
今回の獲物は ”全然イージーよ" って言う感じ。
最終脱皮後まだそれ程時間が経っていないので、今はこの手の安易な獲物狙いか・・
でも、そのうちに、柔らかいの硬いのお構いなく、グサッと・・
下手に手を出すと人の指さえも・・何とも恐ろしい奴がデビューしたものです。

※本日撮影の画像ではありません(5/22と5/21に都内で撮影)

インディ・ジョーンズか・・2016/05/22 20:15

インディ・ジョーンズか・・
昆虫観察散歩の度に、立ち寄っていた木立の中の注目ポイント。
低木の小枝に産み付けられたハラビロカマキリの卵鞘です。
昨秋からの長い間動きがなかったのですが、今日は大きな変化が・・
卵鞘の下方に何やら白っぽい物がぶら下がっていました。
その形から見て、この卵鞘から生まれたハラビロカマキリの幼虫に間違いなし。
お待ちかねの孵化がいよいよ始まったんだなと感激!・・
でもこの幼虫、このポーズで固まったまま、風を受けて細い糸ごとユラユラ・・
残念ながら孵化に失敗して、息絶えてしまったのかなと思ったのですが・・
動き始めたハラビロカマキリ幼虫
しばらく観察していたら、突然動き出しました。
カメラの接近を感知して、”こりゃ、やばい” と思ったのかも・・
細い糸をたぐって、上にある卵鞘の方向に移動を開始!。
あともう少し・・
卵鞘まであともう少し。かなり器用に糸をたぐって進んでいきます。
その光景は、あの活劇映画インディ・ジョーンズのアクションシーンさながら!。
※余談:最近BSチャンネルでの放送を楽しみに見ています。
卵鞘に戻ったハラビロカマキリ幼虫
映画同様、無事危機を脱して、生まれ故郷の卵鞘にたどり着きました。
ヤレヤレだけど、孵化したからには、いつまでここに居ても事は進まない。
獲物を求めて、樹下に広がる草むらデビューを果たさなければなりません。
風にユラユラしてた、ちょっとドジなこの幼虫に、それが可能なのか?・・
若干心配な気持ちはありましたが、とりあえず無事な成長を祈って、観察終了!。
※ 注:黒い目が異様に感じられますが、これは生まれたての証明。
やがてノーマルな(?)カマキリの目の色に変わって行きます。

※5/22に都内で撮影