今日も秋雨2017/10/14 20:18

今日も秋雨
秋の雨は、真夏を挟んでの梅雨の裏返しとされますので、仕方ないけれど、鬱陶しい。
水辺の草に止まっていたコバネイナゴもそんな心境でしょうか。
いつもなら、盛大な食い跡を付けて食欲全開なんですが、今日はひっそり。
キクイモの花に止まるカタツムリ
反対に、カタツムリ達は ”今日もいいお日和だね” って言う感じ。
草地のあちこちで、数多くを目にしました。
これは、キクイモの花の枯れ掛かった花芯に止まっていた一匹。
頭部を花芯に接近させて、どうやらお食事中だった様です。
カタツムリの食性は、植物が主対象で、特に枯れかかった物がお好みらしい。
ここにいるのは当然の行動なんですね。
ジョロウグモは魔女の顔?
一方昆虫たちは、総じて雨は苦手。
そしてそれを狙う蜘蛛たちも同様にと言う事なんですね。
網を張れども、引っかかるカモは現れず、ただ網中央にじーっと鎮座するのみ。
おかげで、今日はじっくりとディテールを観察する事が出来ました。
これは、ジョロウグモ(雌)のお腹に注目した一枚。
以前から、まがまがしい感じだなぁと思っていたけれど、こう迄凄いとは・・
魔女の顔をも連想させる様な・・残忍な性格が顔に現れるの典型でしょうか。

※10/14に都内で撮影

秋の草にて・・2017/09/09 21:36

秋の草にて・・
久し振りに注いだ豊かな陽射し。それを受け伸び盛りの秋の草が輝いていました。
そんな中で目にした極めて異質なダーク調の物体。
近づいて見たら、これ。成熟したコカマキリでした。
オオカマキリやハラビロカマキリに比べ、小柄で迫力と言う点では今ひとつ。
でも、カメラに向ける視線は相当にきつめ。気の強さについては同等の様です。
ツチイナゴ成虫
秋の草に集まる昆虫は多種多様。
しかしそれらは、草が枯れるのに同期して消え去るのが自然界の流れです。
しかしこのツチイナゴについては、その法則が当てはまりません。
少し前までは、緑色だった体も褐色系に変化。枯野への対応は万全と言う感じ。
このカムフラージュ色で冬を越し、来季に繁殖行動をして生を終えます。
尚、後で気づいたのですが、画像下方に交尾中のアワフキのペアーが写っていました。
このツチイナゴにとっては、こんなシーンに至るのは、まだまだずーっと先の事。
気が遠くなる程の長い時間を経た上でです。
危険がいっぱい
水辺の草でいま多く目にするのが、緑色のイナゴ・いわゆる普通のイナゴです。
その目的は、草をムシャムシャ食べる事と、繁殖行動の相手を見つける事。
緑の草が枯れ切るまでに、それらを完了しなくてはなりません。
当然、行動にも熱が入っている事でしょうね。
でも、油断大敵!・・この画像上方にも小さなクモがスタンバイ中でした。
クモの小ささから見て、セーフかも知れないけれど、用心に越した事はなし。
秋の終わりまで、無事に過ごす上では、様々な危険が待ち構えている筈です。

※9/9に都内で撮影

やっぱり泣き虫2017/08/26 21:31

やっぱり泣き虫
秋はイネ科の植物が旺盛な繁り具合を見せる時期。
それに合わせる様に、各種イナゴ達も活発な動きを見せる時期に入ります。
私の観察地では、コバネイナゴが多数派なんですが、こんな泣き虫君も時々・・
目の下にくっきり描かれた涙みたいな筋模様が特徴のツチイナゴ。
まだ幼虫なんですが、脱皮を経る度に、クッキリ度が一層高まっている感じ。
この種は、他のイナゴとは違い、成虫の状態で厳しい冬を越します。
泣き虫みたいに見えるのは見栄え上だけ。芯の強い頑張り屋のイナゴなんですね。
コバネイナゴ成虫・目の下に注目!
こちらは、冬を越せないコバネイナゴ。
最終脱皮も完了し、堂々たる姿を、水草の葉上で観察出来る様になりました。
私が ”あれっ!” って思ったのは、目の下。
ツチイナゴ程くっきりではありませんが、やはり涙模様が入っていました。
今まで気づかなかったけれど、やっぱり、君たちも泣き虫なのかぁ・・
腕に止まったコバネイナゴ
水辺でのイナゴ撮影を終え、トボトボ歩いていたら、左腕にふと違和感を・・
原因はこれ。白い長袖シャツの腕に、コバネイナゴが止まっていました。
手乗り文鳥ならぬ、腕乗りイナゴとは・・さっそく片手での近接撮影を一枚。
その結果分かったのは、水辺で見た個体とは比べ様もない位にくっきりした涙模様。
何だか今日は、泣き虫君に良く出会う日だなぁと・・

※8/26に都内で撮影

もうすぐとまだまだ2017/08/20 20:24

もうすぐとまだまだ
昨日の激しい雷雨が、季節のひとつの区切りになったのでしょうか。
うだる様な暑さが少しおさまった様に感じました。
草むらの風景も、次第に秋の気配を漂わせ始める頃。
そんな風景に似合う昆虫のひとつが、スマートな体形のツユムシの仲間です。
我が時近づくって言う事で、その幼虫たちも体力増強に余念なし?・・
これはアカツメクサに止まっていたアシグロツユムシの幼虫です。
たくさん食べて大きくなるぞ!って言う事?・・間に合えばいいけどね・・
アシグロツユムシの幼虫
ツユクサの葉っぱに乗り移って、自慢の長い触角を入念にクリーニング開始!。
秋の草むらも天敵の数多し。このセンサーの感度を良好にしておかないとね・・
ツチイナゴの幼虫
アシグロツユムシ幼虫にとって、成虫デビューの時はもはや目前。
一方、このツチイナゴ幼虫にとっては、まだずーっと先の事。
背中に翅が生えて、体色も枯れ景色に似合う茶褐色に変色して・・
そして長い冬を、緑が消え失せた枯野の中に潜んで過ごします。
繁殖行動の為の異性にめぐり合うのは、来年の春も深まった頃の筈。
いわば一般的な昆虫とは真逆のライフサイクルを持っているんですね。
”この先色々大変な事もありそうだけど頑張ってね” って声を掛けたい気分に・・

※8/20に都内で撮影

顔見て笑うな!2017/07/30 20:31

顔見て笑うな!
草むらで目にしたおかしな顔。
キリギリスの仲間・サトクダマキモドキの幼虫です。見れば見る程、へんな顔。
触角を後ろに畳んでいる様子が、鼻毛を伸ばした間抜けなおっさんと言う風にも・・
と言う事で、その特徴に着目して、顔面接写を一枚。
”ひとの顔を見て笑うな!”って怒られそうですが・・
ツチイナゴの幼虫
クズの葉に止まっていたこの子は、シクシク泣き虫かも・・
目の下に涙の跡があるから・・って言うのは、こちらの勝手な解釈。
眼下の筋模様が特徴のツチイナゴ幼虫です。
毎年今の時期に誕生し、成虫として越冬、来季に繁殖行動をして一生を終えます。
実に息の長いイナゴ。泣き虫と言うイメージとは大違い。逞しい生命力の持ち主です。
なお、成虫になると冬枯れの野に紛れる褐色系に色変わりしてしまいます。
フレッシュなグリーンの体色を目にするのも今のうち。
キリギリス・メス成虫
まだ幼虫時代を過ごす種が多い中、ご本家キリギリスは既に究極の成熟体形に・・
これはメス。お尻には立派な産卵管も確認出来ます。
春の野でタンポポなどの花をかじっていた幼虫時代のひ弱なイメージとは大違い。
威圧感さえ感じさせる姿に、しばし見とれてしまいました。

※7/30に都内で撮影