真逆な生き方の2012/07/01 21:37

真逆な生き方の
ツチイナゴの成虫に出会いました。
バッタ系の多くが幼虫の段階である今、この立派な姿には違和感を覚えます。
このイナゴのライフサイクルは、他とは半年分真逆なことで知られています。
秋に成虫化しそのまま越冬、翌年の今頃に産卵をしてその寿命を終えます。
翅の傷みが認められるこの個体も既に余生を過ごす段階に入った様です。
イナゴの幼虫
普通のイナゴの現状はまだこんな感じです。
眼にもとまらぬ極小サイズで草の葉から葉へぴんぴんと飛跳ねています。
この赤ちゃんの成長は、イネ科の植物の成長とぴたり同期している様です。
立派な体形のに出会うのはもう少し先ですね。
ショウリョウバッタ幼虫
おまけとしてショウリョウバッタ幼虫の現状を一枚。
成虫時の体形にちょっと近づいた感じ。
旧盆の頃には真夏の陽を浴びてキチキチと飛ぶ姿を目撃出来そうです。

※7/1に都内で撮影

梅雨のその先の2012/07/02 20:42

梅雨のその先の
今季初めてニイニイゼミの声を耳にした日。
見上げる空も真夏の雰囲気を色濃く漂わせて・・
気が早過ぎるのでしょうが、梅雨明けと言う言葉が脳裏をよぎりました。
成熟したキリギリス
真夏の草むらに響く ”チョンギース” と言うキリギリスの声。
今日出会ったオスの成熟した姿から、それを耳にするのも間近と感じました。
背中の翅がもう少し伸びれば完璧ですね。
ミズイロオナガシジミの産卵
樹液の匂いを漂わせるクヌギにミズイロオナガシジミが止まっていました。
他の昆虫の様に樹液を求めて来たのではなく、目的はずばり産卵です。
お尻をくいっと曲げてごつごつの木肌に丁寧に卵を産みつけていました。
来春に誕生する幼虫の食べ物はこのクヌギの葉や新芽。
その事を見越して、最善の箇所に卵を産みつけようと言う母心です。
翅の鱗粉が大分剥げてしまったこのメス。残された時間はそう長くはない筈。
何ともいじらしく感じられる光景でした。

※7/2に都内で撮影

迷惑な友好心2012/07/03 19:51

迷惑な友好心
出会う虫の数が増えて草むら散歩も足取り軽くなんですが、困り事も有り。
とびきりの友好心を持って我が身目指して飛来する蚊の数極めて多し。
血液型によって蚊に襲われる確率がかなり違うと言う説があります。
O型が最も吸われ易いんだとか。ずばり大当たりかも・・
それにしてもこの蚊、随分盛大に吸ってくれたもんだなぁ・・
お腹ぱんぱんだよ。

※ヒトスジシマカ 7/1に都内で撮影

目的はずばり2012/07/04 20:03

目的はずばり
強い陽射しが照りつけ、気温も真夏並に上昇しました。
こんな日は、陽射しを避けて日陰伝いに歩きたくなります。
蝶も同様?。日陰になるクヌギの葉にゴマダラチョウが止まっていました。
でもこの蝶の場合、ここにやって来た目的は避暑に非ず。
樹液を吸うゴマダラチョウ
来訪の目的はずばり樹液です。
幹に飛び移り、黄色い口吻(ストロー)を伸ばして樹液を吸い始めました。
先客の甲虫が、樹液の沁みだしスポットに張り付いて結構邪魔そう。
でも長いストローのお陰で楽に横取り出来ちゃうと言う訳。頭いい。
樹液を吸うカナブン
様々な木で、樹液の噴出が本格化し始めた様です。
このカナブンは先手必勝。おいしいスポットを独り占めにして満足満足。
しかし甘い匂いを嗅ぎ付けて、飲み助が殺到するのも時間の問題と思われます。
場所取りの喧嘩が始まるのはほぼ間違い無し。平安なのは今の内だけですね。

※7/4に都内で撮影

親離れ近し2012/07/05 22:33

親離れ近し
街中の公園にある池で寛ぐカルガモ。
なんて言うこともない光景ですが・・
カルガモの雛
実はこのカルガモ、約1ヶ月前の姿はこうでした。
まさによちよち泳ぎと言いたくなる感じ。
揃って母鳥の後をついて泳いでいた雛の変貌です。
短期間での見違える程の成長ぶりに驚かされました。
成長したカルガモ
羽繕いをする姿ももう一丁前です。
カラスやノラ猫の襲撃によるものでしょうか。
頭数は約半分に減っていましたが、ここ迄成鳥すればもう大丈夫。
今日は、まだ母鳥が付き添っていましたが、親離れも間近と思われます。

※ほぼ成鳥の画像は7/5に、雛は6/3に、都内の同じ池で撮影