残雪の野で ― 2014/02/11 21:24
ネコヤナギの芽にも寒風が吹き付けていました。
ふかふかの綿毛はこんな日への備えでしょうか。 枯れ切った水草だけでも冬の風情は十分ですが、雪が加われば尚更。
歩き慣れた観察地には、普段とは全く異なる雰囲気が漂っていました。 雪の重みを受け、枯れた水草の多くが倒れていました。
荒涼とした眺めですが、やがてこの下から若い緑が復活する筈です。
そして、様々なトンボの飛翔が・・まだまだ大分先の事ですが。 一見すると枝に残る雪みたいですが、これは昆虫の分泌物です。
イボタノキに寄生するイボタロウカイガラムシが作ったイボタロウ。
ロウを漢字で表すと鑞。鑞ならではの潤滑性を持ち敷居滑り等に利用されます。
普段目にするとかなり異様ですが、雪の残る野では全く違和感がありません。 観察散歩の途中で、曇り空から細かいアラレが降り始めました。
証拠画像と言う事で一枚。3つの白い物体がアラレです。
直径5mm未満がアラレ、5mm以上がヒョウとの事。確かにその通り小粒でした。
※2/11に都内で撮影
春が後ずさり? ― 2014/02/12 19:48
岸辺に上がったオナガガモ。顔を背中に潜り込ませての昼寝体勢でした。
持ち前の羽毛でぬくぬく。何とも羨ましい。 いっぽう陸の鳥・ツグミは、寒さを物ともせず、元気いっぱい。
シベリア方面の寒冷地からやって来た冬限定の渡り鳥です。
ここのところの冷え込みなんて全然問題外と言う感じ。 雪が融けた後、様々な野草が再び顔を覗かせていました。
しかし、まだ本来の調子が戻らず。地面にへばりつく姿ばかりでした。
タンポポの花も、ここ迄開くのが精一杯。
野草には気の毒ですが、金曜日には再び雪が降るかもとの予報が出ています。
春の足音が、後ずさりでどんどん遠のいて行く気が・・
※2/12に都内で撮影
雪に負けない? ― 2014/02/13 23:08
雪に埋まった事によるダメージを感じさせない成長ぶりでした。
むしろ雪解けの水を吸って元気倍増なのかも・・ 全てのフキノトウが同じ成長ぶりを見せている訳ではありません。
これは、まだ閉じたままひょろっと伸び上がった赤ちゃんレベル。
この頼りない姿で、明日からと予報されている雪に耐えられるのか、一寸心配。 陽射しも弱く、肌に触れる空気も、雪の前触れを感じさせる冷たさでした。
早起きの花ヒメオドリコソウも、葉っぱの布団から抜け出せない感じ。
ピンク色の頭だけを覗かせていました。 こんな日は、当然の事ながら、昆虫の姿はさっぱり。
唯一目にしたのがこれ。ルビーロウカイガラムシ。
ヤツデの葉に止まっていました。頭とお尻の区別もつかない変な形です。
カイガラムシの常で動きは一切なし。じっと葉っぱにへばりつくだけ。
だからこそ、厳しい寒さの中でも平気で生きていけるんでしょうね。
※2/13に都内で撮影
予報どおりに ― 2014/02/14 17:04
雪に降参 ― 2014/02/15 19:47
陽射しが思う程に強まらなかったせいもあり、本格的な雪景色がそこここに・・ 静まり返った公園。座る人のいないベンチにも雪の名残が・・ 公園の所々で樹木の悲惨な姿を目にしました。
生々しい傷口を晒す太枝。雪の重みに耐え切れず折れてしまった様です。 満開になっていたウメも咲いていた状態のまま、雪上へ・・
春の訪れが更に遠のいてしまった様に感じました。 子供の頃は楽しかった雪も、歳をとるごとに鬱陶しさを感じる物に変って来ました。
駐車場の雪掻きで腰がへなへな。雪の重さに降参です。 こう言うのを目にすると、楽しかった思い出が蘇ってきますけどね。
さて、三度目の大雪はあるのか?。この先の展開が大いに気掛かりです。
※2/15に都内で撮影