楽ちんな生き方?2014/09/16 21:28

楽ちんな生き方?
葉っぱの向こう側にVマークがふたつ。オンブバッタのカップルです。
堂々とした体形のメスの背中にちょこんと乗っかる貧弱な体形のオス。
他のバッタも繁殖行動の際にとる体勢なんですが、このバッタはのべつ幕無し。
オスにとっては極めて楽チンな生き方に思えるんですが、どうなんでしょう。
罠に掛かったカップル
いつも一緒に行動していると、こんな災難に見舞われる事も・・
蜘蛛にとっては、願ってもないお客さんと言うところでしょうね。
イチモンジセセリの求愛
開き始めたヨシの穂にイチモンジセセリのメスが止まっていました。
メスの後方に何だか良く判らない物体が写っていますが、これは求愛中のオス。
メスのお尻に接近し、翅をブルブル震わせて、関心をひこうと言う作戦です。
で、その結果は・・駄目!。オンブバッタに比べるとずっと厳しい社会の様です。
ツバメシジミの交尾
ヨシの葉にくっきり影を落としていたのは、ツバメシジミのカップル。
秋は多くの昆虫にとって、先が無い終幕の季節。
次世代に生をつなぐ光景が随所で繰り広げられて行きます。

※9/16に都内で撮影

ずるい奴はどこにも・・2014/09/17 20:59

ずるい奴はどこにも・・
ジョロウグモの網で見たちょっと変な光景。
オンブバッタとクロスズメバチが一緒に網に掛かったのかなと思ったのですが・・
クロスズメバチが肉団子を製造中
よく見ると、オンブバッタは完全にグロッキー。
一方クロスズメバチはバッタに抱きついてしきりに身体を動かしています。
この蜂は、他の昆虫を襲い、幼虫の為に肉団子を作る習性を持っています。
今まさにその作業中だったと言う訳。
蜘蛛の獲物をちゃっかり横取りしようと言う魂胆。幾ら何でもずる過ぎだよなぁ。
オンブバッタ、ジョロウグモの餌食に
・・って思ってたら、こうなりました。
網の主・ジョウロウグモが、異変に気づいて駆けつけ、瞬時にこうなりました。
お尻から出す糸でバッタをぐるぐる巻きに。一方蜂は素早く飛び去って命拾い。
蜘蛛としては、あいつも一緒にぐるぐる巻きにしてやりたかったなぁ・・の筈。
ずるい奴って、どの世界にもいるんですね。

※9/17に都内で撮影

後ろ姿はまるで・・2014/09/18 19:58

後ろ姿はまるで・・
私的に撮影対象としては今一つ興味が湧かないハエですが、今日見たこれは中々。
草の葉に止まるこれを見つけた時には、てっきりハチの一種かと思いました。
その理由はお腹の筋模様。典型的なハチ柄です。それも怖いスズメバチ似?。
カボチャミバエ
でも、こちらを向いた瞬間に偽物だと言う事が判りました。
妖しく光る大きな青緑色の複眼。ハエやアブの仲間に良くある顔つきです。
帰宅後調べた結果、その名はカボチャミバエ。
幼虫がカボチャやキュウリ、カラスウリ等のウリ科の植物を食い荒らす害虫とか。
出会った場所にはカラスウリが繁茂していますので、これが居て当然と言う訳。
そろそろ実が実る頃なので、産卵場所探しに奔走中だったみたい。

※9/18に都内で撮影

まさに適役2014/09/19 21:52

まさに適役
軽快な雲が流れる秋の空。その眺めにずばりはまるのは枝先に止まる赤とんぼ。
今日のキャストはノシメトンボ。スリムな体形を持つアカネです。
まさに適役って言う感じでした。
水辺のアキアカネ
水辺の草に、オス(下)とメス(上)のアキアカネが揃って止まっていました。
このアカネの産卵場所は。泥がむき出しになった様なごく浅い水辺。
この地に戻ってからまだ間もないのに、早くも繁殖行動が始まった様です。
秋のトンボのタイムテーブルは思いのほか早く進んでいる事を実感しました。
水辺に来たアオイトトンボ
同じ水辺では、アオイトトンボの姿も確認出来ました。
これ迄の生息場所は、水辺を離れた草の繁み。
この先は水辺で目にする機会が増えて行きます。その理由もやはり繁殖行動。
お尻を水草の茎に当てて産卵するシーンも近々目に出来そうです。
ナツアカネのオス
今日は真っ赤な顔を持つナツアカネ・オスの成熟個体も間近で目撃出来ました。
オスがいると言う事は近くにメスも生息している筈。
注目して行きたいと思います。

※9/19に都内で撮影

重く沈んだ空の下2014/09/20 21:30

重く沈んだ空の下
秋の空は全く異なる二つの表情を持っています。
快活な印象の天高き秋晴れと、やがて訪れる冬を予告する様な重く沈んだ空。
今日の空は後者。時折小雨もぱらついたりで、全く冴えません。
そんな中、キクイモの花の黄色だけが、かなり浮いた感じで目立っていました。
キクイモの花に来たイチモンジセセリ
その花に来て吸蜜していたのは、イチモンジセセリでした。
目立つ花なのに、訪れるのは何故かシジミチョウなど小形蝶の場合が殆どです。
花びらの大きさに比べ、アンバランスな程に小さい花芯のせいでしょうか。
カラスノゴマの花
キクイモとは対照的。地面近くでひっそりと咲いていたのは、カラスノゴマの花。
種子が胡麻に似ているのでこの名が付いたとか。さて何で頭にカラスが付いた?。
胡麻に似てるけど食べられないし・・カラスにでも食わせとけって言う発想か。
カラスノエンドウの場合も然り。何かと引き合いに出されるカラスがかわいそう。

※9/20に都内で撮影