上には上が・・ ― 2016/07/10 21:08
賑わいを増した昆虫世界では、そんな厳しい生存競争が日々繰り広げられています。
これはベニイトトンボ(オス)に捕らえられた小さなハエ。
ちょうど手頃な餌が手に入ってしめしめって言う感じでしょうか。
全方位に視野を持つまんまる目、俊敏に動き回れる大きな翅。
トンボの仲間は、まさに向かうところ敵なしの様にも思えますが・・ 上には上がいる事を実証するシーンがこれ。
捕虫性を持つシオヤアブに捕らえられたベニイトトンボ(オス)です。
お尻を咥えられて、なす術もなしと言う風に見えたのですが・・
良く見ると、下方にベニイトトンボ(メス)の枯れ色の胴が確認できます。
交尾中のペアーが襲撃された様ですが、今、ピンチなのはむしろメスの方。 そのメスは、アブに頭部を噛み付かれて、まさに絶体絶命の状況。
一方オスは、逃げようと思えば逃げられそうに見えますが、いくらもがいてもダメ。
そうはさせまいと、アブの脚がオスのお尻をキャッチしている模様。
アブにとっては、まさに濡れ手に粟の一挙両得状態。
恋の成就一歩手前で起きたとんでもない悲劇。
見ていて辛くなりましたが、いまの昆虫世界ではごく日常的に起きている現実です。
※7/10に都内で撮影
空飛ぶダイソン ― 2016/07/06 21:21
子供の頃の思い出につながる、特急つばめマークさながらの姿で飛翔していました。
飛翔の目的は、もちろん空中を漂う昆虫の捕獲です。
ダッシュのスピードは言うまでもなく、動体視力の方も抜群。
あれよあれよと言う間にターゲットキャッチの繰り返しだった様です。
まさに ”空飛ぶダイソン” って言う感じ。 ツバメに比べたら、トンボたちの昆虫捕食動作なんて、のどかなものだなぁと・・
さて、そのトンボたちは、戻った青空の下で、どうしていたかと言うと・・
食欲よりこちらを優先って言う種が多かった模様。
これは、草地で目にしたベニイトトンボの交尾シーンです。
右側赤いのがオス。首根っこをつかまれている黄色いのがメス。
ちょっと崩れていますが、愛のハート型を形成していました。
※7/6に都内で撮影
半夏生の翌日に・・ ― 2016/07/02 20:35
添えられていた言葉が ”半夏生(はんげしょう)にはタコを食べましょう”。
それにつられて、我が家の夕食のおかずもタコ メインに・・
夏が半分生まれる日って言う風にも受け取れる、半夏生って言う言葉(雑節)。
毎年7月2日って言うイメージだったのですが、今年は7月1日だったんだとか・・
その翌日、本当に夏は半分生まれたのか?・・
実態は半分ではなくて完璧な夏。猛暑に悩まされる自然観察散歩になりました。
元気者のアオスジアゲハも、日陰になりがちな場所でじーっと翅休め。
その気持ち十分に分かるなぁ。 草の繁みの奥に、何やら鈍く光るものを発見。
そーっと覗き込んでみたら、羽化直後の乾ききらない翅を持つベニイトトンボでした。
まだ軟弱なこの翅にとって、今日の日向の陽射しは余りにもきつ過ぎるみたい。
こうして時間を稼ぐ必要がある様でした。 さて、ギラギラの陽が射す日向に目を移すと、猛暑何するものぞのツワモノも多数。
代表選手とも言えるのが、水辺にいたショウジョウトンボ・オスでした。
己の縄張りへのヨソモノ侵入を阻止する為、この水草の上でがんばり続ける体制。
暑さ対策として見せるお尻上げポーズも決まっていました。
暑い中、本当にご苦労さん。
※7/2に都内で撮影
寂しがってる暇は・・ ― 2016/06/28 20:27
昨日は文句の付け様もない晴天、そして今日はこれ又文句のつけ様もない梅雨空。
そんな空の下、草むらでは、雨の止み間をついて活動を始める昆虫も・・
大粒の雨滴を宿した葉っぱの上にいたのは、ハラビロカマキリの緑色型幼虫でした。
体はだいぶ細いけど、色合いは、雨の季節の風物詩アマガエルを連想させる様な・・
そんな目で見つめたら、睨み返して来ました。雨に濡れても相変わらず気が強い。 今日訪れたのは、アキアカネを数多く目にしてきた草地です。
でも、良く翅休めをしていたギシギシの穂等を探っても、その姿は皆無。
さては、昨日の晴天を受け、高原に旅立ったかなと思ったのですが・・
目を凝らしたら、餌取りの為か空中を飛び交うそれらしいトンボの数、極めて多数。
あぁ、アキアカネたち、まだここに居たんだと一安心。
折良く近くの草に止まった一匹に接近してみました。結果は、あれっ!、違うわ。
色は似てるけど、全然別種のウスバキトンボでした。
そう言えば、この旅するトンボも、ちょうど今頃に多く目にする様になる種です。
もしかすると、アキアカネの集団と入れ替わってここに到着って言うことかも・・
旬の時を迎えたトンボの世界、寂しがってる暇は全くないよって言う感じ。
※6/28に都内で撮影
心情的梅雨明けの日の蜻蛉 ― 2016/06/26 20:45
掛かる雲も陽射しを遮る効果はなく、まさに紫外線ギラギラ。
さて、そんな空の下、トンボたちはどうしてるかなと、見回して見たら・・ 昨日は相当数が確認出来たアキアカネですが、今日はざっと見るところさっぱり。
さては、高原をめざして、集団で旅立ったのかと思ったのですが・・
精査の結果、いる所にはいました。そこは、草むらの日陰ポイント。
クズのつるに止まるこれなんて、輝く草原を背景にくっきりとシルエット化。
”暑いのは苦手だよ” って言う素性をストレートに表している感じでした。 旅の途中の(?)アキアカネは日陰に避難中。
一方、この地に定住しているベニイトトンボはこの通り。
強い陽射しを苦にもせず、同じ様なボーズで水辺の草に止まっていました。
両方ともオス。メスの登場をこうして待ち続けているんでしょうか。
恋の季節真っ只中。暑い暑いと日陰に逃げ込んでいる暇なんてないよって言う感じ。 夏空を背景にして、チョウトンボの華麗な飛翔も活発に行われていました。
その一方、草むらの片隅ではこんな悲しい光景も・・
草の葉の上で目にした頭部と胴体が失われた死骸です。
こうなった理由は不明ですが、死してなお輝きを放ち続ける翅が何とも悲しい。
昆虫の季節は、いよいよこれからが本番。
こんな光景への遭遇は、出来るだけ先の事であって欲しい気持ちに・・
※6/26に都内で撮影













