緑に映える・・ ― 2018/09/12 20:59
そんな緑に映える昆虫を、最近撮影した中から2枚選んで掲載します。
まずは、地味な色合いの物が多い蛾の中では異色とも言えるカラフルな奴。
その名はアカマダラメイガ。クリーム色と紅色の対比が丁度いい按配です。
私はこれを見る度に、旧国鉄の特急列車の車体色を思い浮かべてしまいます。
とんと見かけなくなってしまいましたが・・ 秋は、様々な色合いを持つハムシの仲間のバリエーションを楽しめる季節。
これは、それほど派手じゃないけど、緑に映えていい味を出していました。
止まっていたのは、旺盛な繁り具合を見せているクズの葉。
随分派手な食い跡を付けたもんだなぁと・・でも確信が持てません。
この様な食い方をする昆虫と言えばコフキゾウムシが筆頭格に挙げられます。
とんだ濡れ衣かも知れません。
(クビボソハムシの仲間)
※本日撮影の画像ではありません(9/8に都内で撮影)
蝶の翅を見れば・・ ― 2018/09/13 20:35
私の勝手な解釈なんですが、今日目にした実例を2例掲載します。
まずはカタバミの葉に止まるヤマトシジミ。ご覧の通りほぼ全開でした。
陽射しはそれなりに射しているのですが、じりじり焼け付く様な物ではありません。
蝶も日向ぼっこ優先の秋モードに・・そんな事を感じたシーンでした。 これ迄は、翅を固く閉じる姿ばかりだったイチモンジセセリも同様に・・
背を向けているのは、ズバリ午後の太陽が薄雲越しに顔を覗かせている方角でした。
イチモンジセセリと言えば、オスがメスに猛烈にアタックをかける求愛シーンばかり。
そんな激しい行動の日々でしたが、一段落ついたのかも知れません。 翅が開いていたお陰で、この蝶の意外な一面を目にする事が出来ました。
それがこのショット。陽射しを浴びて背中の繊毛が微妙な色合いで輝いていました。
蝶にあるまじき地味な翅色が特徴のセセリチョウの仲間。
でもこんな隠し味を秘めていたなんて・・メタリックとも言える輝きに見とれました。
※9/13に都内で撮影
出会える内は・・ ― 2018/09/14 20:26
数の減少もありますが、見かける場所の変化も顕著になって来ました。
これは水辺から遠く離れた公園の草地で目にした一コマ。
止まっているのは、台風による強風で折れてしまった公園樹の小枝でしょうか。
確かに翅休めには好適かも知れないけれど、何だかなぁ・・
止まって絵になるのは、やはり、水辺に生える背高の草なんだけどなぁ・・ これはもっと何だかなぁの光景。公園の歩道にべたっと止まっての翅休めです。
陽射しを浴びてヌクヌクに温まったここが最高って言う選択肢なのかも・・
しかし、やっぱりイメージ的には違うよなぁって言うのが率直な感想でした。
でも、どんな姿にしろ、出会える内はまだ幸せと考えなくてはいけないのかも・・
※本日撮影の画像ではありません(9/13に都内で撮影)
雨は好き?嫌い? ― 2018/09/15 20:22
雨滴をたくさん宿す水草の茂みにいる姿を多く目にしました。
この種の産卵は、イネ科の草に対して行われ、幼虫はその葉を食べて育ちます。
今は、そんな繁殖行動の繁忙期に入ったみたい。
”雨だからと言って休んではいられないのよ” って言う事らしい。 イチモンジセセリは、降らない方がいいけど、降っても休む訳にはいかない。
いっぽう、こちらは雨大歓迎。もっと降れ降れ!でしょうね。
クズの葉の虫食い穴に溜まった雨滴を、チューチューやっていたカタツムリ。
日照りの夏には、全然元気がありませんでしたが、見違える程の変身ぶりでした。
”水を得た魚ならぬ、蝸牛” って言う図式ですね。 雨滴が点々と付いた葉っぱの上に、ツユムシの成虫が止まっていました。
秋風が吹き始める頃に、成熟した姿を披露する、遅めデビューのキリギリス族です。
名前にツユとあるから、カタツムリ同様に雨が大好き?って言うのは、多分誤解。
秋は梅雨時と並んで雨が多い季節。”なりゆき上、仕方なくなのよ” でしょうね。
しかしこのショット、何となく嬉しそうに雨滴を見つめている様にも見えますが・・
※9/15に都内で撮影