真冬の過ごし方・二例 ― 2019/01/13 20:02
そんな場所で目にした怪しい物陰。
何となく、人が歩いている様に見えなくもないこれは一体?・・ 草の葉の先端に移動したので、その実体が確認出来ました。
長い脚を持つクモの仲間。待機型の狩りするイオウイロハシリグモでしょうか。
生息期間の通説からすると、かなり時期外れですが、今も少数が生存している様です。
当然の事ですが、今の時期は捕獲対象である昆虫の数もごく少数な筈。
待ちぼうけの日々の連続?・・今日も日がな一日ひなたぼっこに終始と言う事かも。 昆虫の敵・クモは、少数ながら現場で臨戦態勢中。
いっぽう、昆虫世界で多くの昆虫に恐れられる狩猟者・カマキリ達の現状は・・
冬には、幼体が、固い殻に閉じこもってじっと春を待つ生き方を貫き通します。
で、いま目にするのは、今は亡き母虫が秋に産み落とした卵のうばかり。
それぞれが、中に眠る幼体の生命を護る為、工夫を凝らして産卵されています。
今日目にしたハラビロカマキリの産物も、そんな知恵の結晶と言える一品でした。
画像中央に卵のうありますが、クズの蔓や枯葉に囲まれて見分けがつきにくい。
冬にはこの眺めになる事を予測してここに産んだとすれば・・母虫の先見性は凄い。
※1/13に都内で撮影