急速に色変わり2020/12/11 18:00

急速に色変わり
草地の緑が急速に失われ始めています。
この色合いは、完璧な枯れ色に変わる前の最後の彩りと言えるでしょうか。
エノコログサの紅葉
樹々の紅葉に負けず劣らず。草の葉にも赤く色づくものがあります。
これはエノコログサの紅葉。
押し付けがましくはないけれど、なぜか印象的に目にうつりました。
オオカマキリの雌
やがて赤く色づくユキヤナギの葉ですが、現状はまだ緑色が大多数の状況です。
その緑色にフィットする色合いのオオカマキリ・雌。
たった一匹だけでしたが、出会う事が出来ました。
しかし、この通り全く覇気が感じられないポーズで固まっていました。
もしかすると最後の生き残り?・・可能性としてはかなり大の様に思えます。

※12/11に都内で撮影

時期外れの・・2020/12/12 19:19

時期外れの・・
観察地のごく限られたエリアですが、毎年、時期外れの光景に出会う所があります。
それがこれ。草の葉に止まるチビバッタ。オンブバッタの若齢幼虫ですね。
冬もこれからが本番と言う今の時期にこの姿とは・・
無事な成長を祈るばかりなんですが、さすがになぁ。
ヨモギの葉に止まっていたオンブバッタ幼虫
目を凝らしてみるとそれなりの数を確認出来ました。
これは、端っこから紅葉が始まったヨモギの葉に止まっていた幼虫。
草の葉は季節の歩みに従い順当に変身。しかしおんぶベビーは従っていませんね。
オンブバッタ幼虫の触覚にちょこんと・・
そそっかしいハエが、草と間違えたのか、触角に止まって一休み。
のどかな光景に気持ちが和むのですが、一体いつまで目にする事ができるのやら・・

※12/12に都内で撮影

冬の野に生きるのは・・2020/12/13 20:21

冬の野に生きるのは・・
明らかに時期外れと言う感じで、エリア限定で生息するオンブバッタ幼虫。
今日もそれなりの数を確認出来ました。
このシーン、止まっている草の葉に注目!。かなり大きな喰い跡が確認出来ます。
厳しい寒さの冬を乗り越えるには、体力増強が必須と言う事で、現在猛食中?。
この分だと、本当にいけちゃうかも・・
網を張っていないナガコガネグモ
僅かに咲き残った秋の花に止まっていたのは、大形のナガコガネグモ。
網を張るタイプの蜘蛛ですが、今日は、花にじか止まりでした。
あまりやる気を感じられない姿。とりあえず今日の所は日光浴優先でしょうか。
成虫のまま越冬も可能な蜘蛛。余裕ある態度がそれを証明している様にも・・
モズ
冬を越す昆虫や小形爬虫類にとっては、いよいよ要警戒の強敵が登場です。
木の高枝に止まっていたモズ。
優れた眼力で地上を監視し、獲物が見つかると、さっと飛び降りて捕獲!。
それを木の枝に突き刺して保存する、所謂”はやにえ”と言う習性が知られています。
獲物になる物にとって、冬の野に生きるのは想像以上に厳しいものなんでしょうね。

※12/13に都内で撮影

色変わりする野で・・2020/12/14 17:06

色変わりする野で・・
まるで絵具箱の中身を全て使い尽くした様な・・そんな色の混在が今の野の特徴です。
手前は黄変した水草。遠方に見える黄葉の集合体はヤナギの木。
ヤナギ青める頃は遠くに過ぎ去って・・冬の寒風に細枝だけが揺れる眺めももうすぐ。
周囲の色に紛れるアキアカネ・雄
草むらでも、褐色系の彩りが主流を占め始めています。
そんな中で、ゆったり翅休めしていたのは、真っ赤な胴体を持つアキアカネのオス。
周囲の色合いにぴたりはまった絶妙な擬態色でした。
良くこの時期まで生き抜いて来たね。そんな思いを込めてシャッターON。
ウラナミシジミのカップル
緑の草を多く残す場所で目にした、現役続行中の元気な蝶。
綺麗なさざなみ模様の裏翅を持つウラナミシジミのカップルでした。
幼虫の餌となる緑の草が残っている内に・・そのタイムリミットも間近でしょうか。
間に合えばいいのですが・・

※12/14に都内で撮影

強まる寒気に・・2020/12/15 20:37

強まる寒気に・・
今日の日暮近くに見上げた西の空。
背景の空は冷たいブルー。ゆっくり流れる雲だけがほんのり暖かな茜色。
そんな面白い組み合わせも、寒気が一層強まる今の時期特有の現象なんでしょうか。
目立っていたハラビロカマキリの卵のう
強まる寒気は、昆虫たちの生息環境にも大きな影響を与えています。
これは昨日エノキの木で目にした光景。
葉の多くが散り、枝に産み付けられた楕円形の物体がかなり目立っていました。
樹上性カマキリ・ハラビロカマキリの卵のうです。
これだけ目立ってしまうと、お腹を空かした野鳥の格好の標的になってしまいそう。
ここに産み付けた母虫は、この事態を予測出来ていたんでしょうか。
かなり気がかりな状況でした。

※12/15と12/14に都内で撮影