寒いよぉ〜 ― 2020/12/16 19:04
細かい凸凹は薄氷の痕跡です。
ここ数日の冷え込みの強まりを物語る眺めに、冬本番の到来を実感させられました。 ”寒いよぉ〜” と叫んでいたのは、アカメガシワの冬芽。
今の時期は、様々な樹木で、バラエティ豊かな冬芽の姿を目にする事が出来ます。
それぞれが個性的な姿で厳しい寒さを耐え忍ぼうとしています。
中でもこれはダントツの面白さかなと・・ 落葉間近、黄変が進むエノキの葉。その中に、かなり異質な白い葉っぱを発見!・・
・・ではなくて、この木の葉を食草とする蝶・アカボシゴマダラのサナギでした。
確認してみたら、中味は空っぽ。既に羽化を済ませて飛び立った後の痕跡と言う訳。
枝にしっかりくくりつけられて、往時の姿を保ったまま。
この分だと、周囲の葉っぱが散り尽くした後も、この状態をキープし続ける筈。
それはそれで寂しい眺めになるかなぁと・・
※12/16に都内で撮影
溶けきらない・・ ― 2020/12/17 20:35
野草の葉に付いた氷の塊(霜)が正午近くになっても溶けきれません。 詳細を確認してみるとこの通り。細長い棒状の氷片がびっしり。
まるでガラス細工の様な繊細さに、思わず見惚れてしまいました。 ツメクサの双葉には輪郭に沿ってびっしり。こちらは粒々の氷でした。
何かお洒落だなぁと思ったけど、葉っぱにとっては全然嬉しくない状況でしょうね。 昆虫達は、氷片をまとった日陰の草の葉に用はなし。
陽射しが豊かに降り注ぐ場所で日向ぼっこに専念する姿を幾つか目にしました。
これは、冬の間もそれなりの数を確認出来る小型のハエ。
日当たりがいい場所を巡っての暮らしぶりなんでしょうね。
※12/17に都内で撮影
豊かな陽射しのもと・・ ― 2020/12/18 18:21
その水辺で目にしたのは・・ アキアカネの雄。カラカラに乾いた水草に止まっていました。
自分が生まれ出た水面のあまりの変容ぶりに戸惑いを覚えていたのかも・・
今日確認出来たのはこの一頭だけ。貴重な生き残りと言っていい様です。 こちらは、ナワシログミの葉上で翅を全開にしていたムラサキツバメ。
成虫のまま越冬も可能な蝶。今日の陽射しの恩恵を目一杯受けようと言う算段ですね。
おかげで、魅惑的な青紫の斑紋の色合いをしっかり確認する事が出来ました。
やはり並みのシジミチョウじゃないですね。 豊かな陽射しの恩恵はここにも・・逆光条件下で目にしたエノキの葉です。
曇り空の下では寂しい枯れ色なんですが、今日はこの様に味わい深い色合いに・・
まさに、枯れゆく物の美と言ったところでしょうか。
※12/18に都内で撮影
みぞれが降った日に・・ ― 2020/12/19 17:27
猛烈な寒気が、いよいよ山を越えて関東に?・・ これは、陽射しが燦々だった時間帯に、緑色の草が多く残る場所で目にした光景です。
のんびり日向ぼっこをするナナホシテントウ。
陽当たりが良好な場所では、この様に複数が同じポーズをとる光景も目にしました。
この後、一天にわかにかき曇り降り出したみぞれには、さぞ戸惑った事でしょうね。 今日も出会えたムラサキツバメ。翅全開の日光浴ポーズは昨日と同じくでした。
青紫の斑紋の輝きも同様。それ以外の箇所も、こうしてみると複雑な色合いで魅惑的。
さて、次に出会う時には、どんなチャームポイントで目を楽しませてくれるのやら・・
※12/19に都内で撮影
さすがにそれは・・ ― 2020/12/20 21:01
次に強い風が吹き付ければ、ハラハラと散ってしまう運命でしょうね。
そして完璧な冬景色に・・今の時期に目にする寂しい光景が今年もなんですが・・ そんな寂しい光景ばかりじゃない所が自然の妙味と言えそうです。
その一例がこれ。枯葉が舞い落ちる草地で目にしました。
少しヨレヨレだけど、一輪だけ花開いていたタンポポ。
つのる寒さに負けるものかと言うパワーを感じました。
その意気や良しと言いたいところ。 季節外れの元気者がここにも・・
落ち葉の上で日向ぼっこをしていたオンブバッタ成虫です。
秋の遅い時期まで生き続ける長寿命なバッタですが、歳末の今、出会えるとは・・
”このまま冬を越しちゃいなよ” って声を掛けたい気分になりました。
でも、さすがにそれはなぁ・・
※12/20に都内で撮影