きつい目で睨まれたい2018/05/06 20:08

きつい目で睨まれたい
ゴールデンウィーク最終日も、気持ちのいい晴天に恵まれました。
正に季節の変わり目の一週間。樹々の緑も濃さを増し、夏景色の予告編と言った感じ。
しかし、忘れてはいけないのが・・
葉裏に潜むカタツムリ
・・本当の夏を迎える前に、通り過ぎなくてはいけないワンステップがある事。
それが、シトシト、ジメジメの鬱陶しい梅雨です。
その時期の到来を待ち望んでいるものに出会う機会も次第に増えて来ました。
まだ若葉色のクズの葉裏で今日の強い陽射しを避けていたカタツムリ。
葉っぱの表側に移れる日を、心待ちにしている感じでしょうか。
オオカマキリ幼虫
誕生して間もないオオカマキリ幼虫にとっては、今が正に成長の正念場。
獲物を沢山捕らえて、たっぷり栄養をとらないと・・
・・って言う訳で、草地のあちこちを活発に動き回る様子を目にする事が出来ます。
こんなアクロバチックなポーズも既にお手の物。
この先、何回かの脱皮を繰り返して、夏には堂々とした姿の成虫に変身する筈です。
でも、脱皮に失敗する例も結構多いらしい。さてこの宙返りベビーは?・・
撮影させて貰った立場上、夏に又この場所でそのきつい目で睨まれたいなぁと・・

※5/6に都内で撮影

いったい幾つの眼?・・2018/05/07 21:13

いったい幾つの眼?・・
昆虫の数の増加に合わせる様に、様々な蜘蛛の顔見せが続いています。
今の時期の特徴としては、盛大に網を張る種よりもじっと待機型の数が多い事。
誕生後間もない幼虫達には、草地の環境に場慣れしていないものも多い筈。
待ち伏せしていれば、その内うっかり屋がきっと現れる筈と言う目算でしょうか。
それにしてもこれ、草の葉に同化しているつもりかも知れないけど色が目立ち過ぎ。
体色についての自己認識が足りないボンクラなのかと思えたのですが・・
物凄い形相
頭部のディテールを確認してみたら、この通り。
君はいったい幾つの眼をもっているんだいって聞きたくなる様な凄い顔!・・
これだと、ほぼ全方位にいる獲物の動向を察知出来そうです。
獲物が近づけば、即捕捉行動開始!。自慢の長い脚のジャンプパワーも抜群の筈。
決してボンクラなんて思っちゃいけませんね。蜘蛛は見かけによらないの一例か・・
(イオウイロハシリグモ)

※本日撮影の画像ではありません(5/6に都内で撮影)

早めのデビューを?・・2018/05/08 20:41

早めのデビューを?・・
どんより曇った空からぽつぽつ降り出した雨、次第にその強さを増して来ました。
そんな天気の変わり目に、樹下の草地で目にしたアカシジミです。
翅休め場所はドクダミの葉。その表面にも雨の痕跡がはっきりしるされ始めました。
それ迄、お尻の尾状突起フリフリの動作を繰り返していましたがピタッと止んで・・
そろそろ雨宿り場所を探さなくちゃと思っていたのかも知れません。
この蝶の成虫の出現期は5月から6月とか・・
雨の季節には慣れっ子かも知れないけれど、早まった到来にやや戸惑い気味?・・
ドクダミの花
雨が降ると、逆に元気付くものもあります。
花で言えば、アジサイが代表種ですが、超控えめながらドクダミの花もそのひとつ。
まだ数少ないながら、清楚な姿を見せ始めました。
梅雨時の風物詩と言える自然も、例年より早めのデビューを強いられる状況かも・・

※5/8に都内で撮影

また、ここへ・・2018/05/09 20:22

また、ここへ・・
昨日から降り続いた雨も、午後にはすっかりあがりました。
さて、雨上がりの木立の中、昆虫達の動向はと言う事で注目してみたら・・
まず最初に活動を再開したのは、どうやらアリ達の様でした。
数匹が、大粒の雨滴が残るヤツデの葉の上を行ったり来たり・・
餌探しと言うよりは、鈍った体を再始動する為の準備運動だったのかも知れません。
雨上がりに見たアカシジミ
びっくりしたのは、これ。
昨日この木立で見かけたアカシジミとの再遭遇でした。
止まっていたのは、昨日と全く同じドクダミの葉っぱ。
雨足が強い時には雨宿り場所に避難したんでしょうが、雨が止むと同時にここへ・・
よほどこの葉っぱが気に入ったみたい。
この蝶との再会に淡い期待を抱いていた私は、安直過ぎてやや拍子抜け。
アカシジミの顔面ショット
”この葉っぱが好きやねん” って言う感じで、じーっと動きません。
かなり接近しての顔面迫写も容易にゲット出来ました。
私にとってはめったに出会えないシジミチョウです。とてもラッキーな気分に・・
またここへ足を向けてしまうかも知れませんね。

※5/9に都内で撮影

善悪揃って顔見せ2018/05/11 21:01

善悪揃って顔見せ
色とりどりの花が開いた花壇。そこで目にしたテントウムシです。
色や斑紋などのバリエーションが豊富なナミテントウの一種でした。
植物の敵・アブラムシを退治してくれる、花にとっての心強いガード役と言えます。
花の中心での昼寝を済ませて、さぁもう一仕事って言うシーンでしょうか。
葉っぱの先端にいたトホシテントウ
こちらは、ドクダミの葉っぱの先端に止まっていたテントウムシ。
一面の緑の中で、この色合いはかなりのアピール度で目に迫って来ました。
一見するとナナホシテントウの様に見えますが、斑紋のパターンが微妙に違います。
トホシテントウの側面図
側面から見ると、体形の違いがもっとはっきり判りますね。
ナナホシテントウに比べて、背中の丸っこさが際立っています。いわば亀の子型。
と言う訳で、これは全くの別物・トホシテントウでした。
この種は相当な曲者で、植物の味方と言うイメージのテントウムシの中では超異端派。
植物を護るどころか、植物そのものを食べてしまう迷惑者です。
猛食の被害をこうむるのは、カラスウリやアマチャヅルの葉っぱとか・・
この手の悪者が揃って顔見せと言う事は、植物の繁茂が一層進んだ事の証明ですね。

※5/11に都内で撮影