その手はないよ・・ ― 2018/05/12 20:44
ヒメジョオンの花にいたこの小さなハチは、サイズ的にジャストフィットな組合わせ。
じっくり時間をかけて吸蜜に熱中していました。
でも蜜の魅力に惹かれすぎると・・ 所々によからぬものが潜んでいる花もあるので、要注意!!。
これはその具体例。花の大きさに見合った小型のクモでした。
見えにくいのですが、花びらの間に網を張って、準備万端整ったって言う感じ。 そんなうまい具合に獲物が引っかかるのかなと思いますが、実例からは大いにあり。
ニホンヒメグモでしょうか。自分の体に見合った大きさのハチをゲットしていました。
この角度だと、光線状態で、草の葉の間に張った網がモヤモヤと光って確認出来ます。
しかし、アングルによっては殆ど認識不可能。正にかすみ網さながらの巧妙さです。
昆虫ファンとしてはその手はないよと思いますが、クモには網張りに相当な努力が・・
それに免じて許すしかないですね。
※5/12と5/11に都内で撮影
雨脚が強まる前に・・ ― 2018/05/13 19:17
これは、降り出した時間帯にアカツメクサの花が咲く草地で目にした光景です。
器用にホバリングしながら、蜜の出が良さそうな花を品定め中の小さなハチ。
花の蜜が大好物のマルハナバチの仲間でしょうか。 アカツメクサでは、細い花弁のかなり奥に蜜腺が潜んでいます。
蜜腺が露出している花に比べ、吸蜜の難易度はかなりハード側に振れている筈。
でも、このハチの場合は、そんな事お構い無し。
小さな体を更にくるっと折り曲げ、顔を花の中に突っ込んで、チューチュー。
実に手慣れた感じの吸蜜動作でした。正に小さな体ならではのメリットですね。
雨脚が強まる前に、いっぱい吸っておかなくちゃって言う感じで大忙し。
※5/13に都内で撮影
葉っぱの赤ちゃんが・・ ― 2018/05/14 20:50
樹木の葉の中には、緑色になる前に赤く色づくステップを踏む物があります。
クスノキやタブノキなどが付ける幼い葉がそれ、
人で言う赤ちゃん時代を経て、緑色に変色と言うステップを踏むんですね。
さて、見るからに柔らかさそうなこの葉っぱ、ある筋には大人気の様で・・ これがその一例。ほんのり赤い葉の葉裏に止まる怪しげな物体です。
頭と背中に尖った角が生えていますので、アオスジアゲハ(蝶)の幼虫に間違いなし。
この種の産卵はタブノキ等の葉で行われ、幼虫はそれを食草として育ちます。
この幼虫の場合も然り。今止まっている葉は無傷ですが上方の葉は食い跡だらけ。
取りつかれた葉っぱの赤ちゃんにとっては、とんだ災難と言う訳ですね。
さて、柔らかくて美味しい葉っぱをモリモリ食べてスクスク育ち、やがて・・ こうなります。今の時期、頻繁に目にする光景です。
草むらを飛び回って、ヒメジョオン等の野の花に止まり吸蜜に大忙し。
そして良き伴侶を見つけて産卵へ・・その際はまた樹木のお世話になる訳ですね。
樹木としては、まさに一方的にやられ放題って言う感じ。
蝶としては、少しは恩返しの気持ちはないのかねぇ・・
※幼虫は5/14に、成虫は5/4に、いずれも都内で撮影
名工の手になる・・ ― 2018/05/15 20:23
鋭意量産中 ― 2018/05/16 21:00
それに合わせる様に旬の花アジサイが開き始めました。
雨待ち顔の花がひとつふたつと・・この先急速にその数を増やしてゆく筈です。
そんな株のひとつに止まっていたのは、ナナホシテントウ。
あらゆる植物にとっての怖るべき天敵アブラムシを退治するガード役です。
”僕が精一杯頑張って護るから、綺麗に咲くんだよ” って言う感じでしょうか。 アジサイに限らず、今、様々な植物の葉の上で頻繁に目にするのがこんな光景。
ナナホシテントウ誕生の最終工程に差し掛かったサナギです。
現在、鋭意量産中って言う事ですね。なんとも頼もしい。
※本日撮影の画像ではありません(5/15に都内で撮影)