8月も同様に?・・2018/08/01 19:33

8月も同様に?・・
記録的な暑さの7月でしたが、月が変わってもその傾向は不変の気配が・・
じりじりと灼けつく様な暑さに見舞われた8月初日。
公園のベンチにも、腰掛ける人の姿はなし。
壁に大きな影を落とす木立からは、蝉時雨がどしゃぶり状態で降り注いでいました。
ワンちゃんギブアップ?・・
遊歩道を散歩中のワンちゃんもギブアップ?・・
ご主人に向かって、”とてもじゃないけど、もう歩けません” ?・・
ワンちゃんが歩く地表付近は、人が感じる以上に温度上昇が過激な様です。
こうなるのも、無理はないかな・・
日陰にいたムシヒキアブ
昆虫界の悪役も日陰に避難してひっそり。
他の昆虫を捕らえてその体液を吸う獰猛なやつ・ムシヒキアブでした。
この高温下では、対象となる昆虫の活動も殆ど停止状態で手応えなしだったみたい。
悪役も音(ね)をあげる猛暑の夏継続中と言ったところでしょうか。

※8/1に都内で撮影

夏の主役達を殺す・・2018/08/02 20:22

夏の主役達を殺す・・
連日の猛暑を受けカラカラに乾いた地面。そこで目にした異質な輝きを放つ物体。
既に息絶えたリュウキュウツヤハナムグリでした。
南方から流入した甲虫で、暑さには強い種と思っていたのですが、早くもこの姿。
桁違いの暑さの連続により、体力的なダメージを受けてしまったのでしょうか。
息絶えた蛾の幼虫
こちらは、熱気が立ち込めるアスファルト路面に転がっていたイモムシです。
お尻に生えたアンテナ状の突起から判断して、スズメガの仲間の幼虫と思われます。
ぴくりとも動きません。元気に飛び回る成虫にはなれず、炎天下に悲しい姿を晒す。
こちらも、記録的な猛暑によるダメージを受けた犠牲者なのかも知れません。
アブラゼミの翅とアリ
梅雨明け後の暑さを受け、例年より早く始まったセミの季節。
そんな前倒しの結果として、こんな光景を頻繁に目にする様になりました。
片方だけ千切れて転がっていたアブラゼミの翅。
精一杯声を張り上げて、地上での短い生を全うした結果であればいいのですが・・
注目点は、画像左側に写っている黒い物体。翅をしげしげと見つめるアリでした。
この後、翅の先端にかじりつき、巣への持ち帰りにチャレンジしていました。
”夏の主役達を殺す暑さ” そんな今、後始末屋としての活躍がこの先も続きそうです。

※8/2に都内で撮影

桁外れの暑さに・・2018/08/03 20:13

桁外れの暑さに・・
青空に湧き上がる入道雲。真夏を象徴する風景ですが、ここ数日は様子が違います。
雲の湧き上がり方に変化はないけれど、青空とのコントラストがいまいち。
遠景が薄いベールを被った様にもやって、すっきりしない眺めになりがちです。
この画像を撮影した時にも、光化学スモッグに注意!の音声が流れていました。
夏が暑いのは当たり前。しかし今年のは、桁外れの暑さと言っていい様です。
セミとっては当たり年?・・
暗い地中で長い年月を過ごし、地上に這い出て来て、短い夏の日を謳歌するセミ達。
冴えない天候が続く夏には、その合唱音も湿りがちで盛り上がりに欠けてしまいます。
しかし、この夏は大違い。競いあう様な大音声が、昼のみならず夜迄も続いています。
今年が羽化する年に当たったセミは、まさに幸運な星回りに恵まれた者達なのかも・・
ヒマそうな蜘蛛
セミ達にとっては当たり年。しかし全然そうじゃないよって言いたげな奴も・・
あまりの暑さに、昼間に活動する昆虫の多くが、日陰に身を隠してひっそり。
で、こんな風に手持ち無沙汰な奴が現れるわけですね。
葉っぱの上で、ヒマそうにしていたハエトリグモ。
大きな目玉をいくら見開いても、獲物らしき物を視界にとらえる事は出来ず。
”セミは幾らでもいるけれど、自分の大きさじゃキャッチは無理だしなぁ・・”
小さな蜘蛛達にとっては、嬉しくない日々の連続となっている様です。

※8/3に都内で撮影

逃げ込んだ日陰で・・2018/08/04 20:26

逃げ込んだ日陰で・・
真夏の草地は、強烈な陽射しだけでなく、立ち昇る熱気も加わって正に殺人的な暑さ。
そこでの観察を諦めて、日陰となる場所に逃げ込む事が度々です。
何だか消極的な態度に思えますが、これがズバリ大当たり。
同じく、陽射しを避ける昆虫達の姿を多く目にする事が出来ます。
と言う事で、今日、日陰で出会った昆虫画像を4枚。
まずはこれ。立派な姿に成長したショウリョウバッタのカップルです。
太っちょのがメス、背中にちょこんと乗っかっているのがオス。
バッタの世界では良くある事とは言え、その体格差は歴然ですね。
オオカマキリの幼虫
ショウリョウバッタは、既に成熟の域に達した感じ。
いっぽう、このオオカマキリは、成虫まであともう一歩と言う段階の様です。
まだ翅が生えていないので、長距離移動が出来ないよって言う事?。
と言う訳で、手近な草に止まって、獲物よおいでおいでの待機ポーズに・・
確かに、とんがった形の草に対して相似形と言えなくもないけれど、色がねぇ・・
よほど鈍感な昆虫でない限り、ここには近寄って来ませんよね。
ツユムシの幼虫
しなやかな秋の草に合う昆虫と言えばツユムシが筆頭格に挙げられるでしょうか。
さて、今はどれ位まで成長したかと言うと、これ位でした。
成虫は、かなりおとなしめの雰囲気ですが、幼虫はこの通りワイルドな風貌。
厳しい暑さの夏の野で生きるには、これ位のコワモテが必要って言う事?・・
ツバメシジミの雄
最後は、出会ってほっとした一品を・・
葉っぱの上でゆったりと休息するツバメシジミでした。
おしゃれな尾状突起、ほんの少し覗いた表翅のクールな水色。
木立越しに吹く風が、肌に優しく当たるこの場所の雰囲気にぴったり。
出会えて良かったなぁと感じた瞬間でした。

※8/4に都内で撮影

生命に危険を及ぼす・・2018/08/05 19:59

生命に危険を及ぼす・・
”生命に危険を及ぼす暑さ” と言う恐ろしい言葉を頻繁に耳にするこの夏。
その危険度が一向におさまる気配がありません。
夏の暑さに強い筈の昆虫達も、人と同様にこの暑さに閉口気味?・・
日陰に避難する姿を目にする事が度々です。
これはアオヤンマのそれ。水辺を飛翔する際の躍動感は消え失せ、ひっそり。
ハラビロカマキリ幼虫、日陰を求めて・・
成虫まであともう一歩と言う所まで来たハラビロカマキリ幼虫も同じく。
後脚を精一杯伸ばしたポーズで、日向から本体を避難させようとしていました。
今日のところは、獲物の捕獲より身の安全をはかる方が優先だったみたい。
絶命した蛾の幼虫
中には、日陰に逃げ遅れて絶命と言う悲劇的な結果に至った物も・・
草の繁みにぶらさがっていたこれはスズメガの幼虫でしょうか。
葉とは糸一本でとつながっていますが、だらーんとして生気が全く感じられません。
成虫にさえなっていれば、いくらでも日陰に避難出来たのに・・
この幼虫にとっては、最悪の巡り合わせだったんですね。

※8/5に都内で撮影