樹液にぞっこん!2020/08/11 20:08

樹液にぞっこん!
今夏最高の気温を記録した日。木立の中ではこんな光景が見られました。
木の太幹に印された濃い筋状のパターン。幹から沁みだした樹液の流れです。
気温の上昇に刺激されたのでしょうか。まさにダダ漏れと言える状態でした。
樹液を吸うゴマダラチョウと甲虫
・・となれば、こんな光景が繰り広げられるのが、自然界の流れ。
樹液を求める昆虫達の集結です。
定番キャストとも言えるハナムグリ系の甲虫に加え、蝶の姿も・・
普段はあまり見かける機会のないゴマダラチョウにも出会えました。
アカボシゴマダラ
ゴマダラチョウの宿敵とも言える不法(?)外来種アカボシゴマダラの姿も・・
紅色の斑紋が鮮やかだけど、私としては心情的にゴマダラチョウ派だなぁ・・
スズメバチも樹液にぞっこん
甲虫を押しのける様に強引な割り込みをしていたのは、スズメバチ。
こちらも、樹液にぞっこんの昆虫です。
ただ、その場の秩序を乱す動きをするので、間違いなく嫌われ者。
どこの社会にも、こう言うヤツはいるんですね。
ハラビロカマキリ幼虫
樹液ではなくて、それに集まる昆虫達を狙うハンターの姿も・・
樹上性のカマキリ・ハラビロカマキリの幼虫でした。
しかし、この様に獲物となる甲虫の集団を遠巻きに眺めているだけ。
もう少しすると、堂々たる体形になって、向かうところ敵なしになるんでしょうが・・
ちょっと時期が早すぎた様で、残念!。

※8/11に都内で撮影

猛暑の日に木立で・・2020/08/12 21:09

猛暑の日に木立で・・
酷暑と表現したくなるような暑さが今日も継続しました。
これは午後に見た西の空。遠くから雷鳴が耳に届き、只事ならぬ雰囲気が・・
暑さを鎮める効果を望んで一雨ざーっとを期待したのですが、それは叶わずでした。
羽化間近なミンミンゼミ
連日の猛暑はセミ達の活動に一層のパワーを与えている様です。
後に続く新顔達も続々と地上デビューを準備中。これもその一つ。
透けて見える青緑の体色から判断してミンミンゼミの幼虫と思われます。
殻の背中がパカッと割れて、賑やかな合唱団の一員としてのデビューを果たす。
既に秒読み段階に入った様です。今日の日暮れ後でしょうね。
木の幹にドリルであけた様な穴が!・・
蝉時雨が降り注ぐ木立で目にした、かなり気がかりな光景がこれ。
幹の根元に近い箇所に、ドリルであけた様な丸い穴がいくつも空いていました。
近くには白っぽい木屑がびっしり。
この手の狼藉を働く者としては、カミキリムシの幼虫が筆頭格に挙げられるらしい。
その被害は甚大で、この悪者に取り憑かれた樹木は衰弱の一途を辿るしかないとか。
蝉時雨は夏の雰囲気を盛り上げる効果音なんて、呑気に構えてはいられないかも・・

※8/12に都内で撮影

色合いも様々2020/08/13 22:53

色合いも様々
夏のフィールドに生きる昆虫達の色合いも様々。
それぞれが思い思いの衣装をまとって個性を競い合っています。
面白いのは、それぞれの種に対して抱いている固定観念との格差が結構大きい事。
例えばこれ。樹液に来たハナムグリ達ですが、眩いばかりの輝きを放って結構派手。
宝石箱をひっくり返した様な光景があちこちで繰り広げられています。
ムラサキツバメのシックな色
一方こちらは、艶やかな色の斑紋で着飾ると言うイメージの蝶のいちバリエーション。
林間を居住地とするシジミチョウ・ムラサキツバメです。
シックと表現したらいいのでしょうか。派手さを排除した落ち着いた色合いです。
蛾の仲間だってもっと派手なのがいるのになぁと思いますが、これがこの蝶の個性。
私としては、”センスいいねぇ” と声を掛けたくなるのですが、いかがでしょうか。

※8/13に都内で撮影

至福の時来たる2020/08/14 23:09

至福の時来たる
猛暑の中、樹々が昆虫達にプレゼントする(?)樹液の量がピークを迎えている模様。
樹液に目のない昆虫達にとっては、正に至福の時来たると言う感じでしょうか。
ハナムグリ等の甲虫類に混じって蝶の動きも活発です。これはサトキマダラヒカゲ。
基本地味目な色合いなんですが、斑紋の賑やかさはかなりの物。
木肌に擬態している積もりかも知れないけれど、ちょっとやり過ぎな感じも・・
ナガズヤセバエ
このへんてこりんな奴も樹液に首ったけの様です。ナガズヤセバエの一種。
ぷっくり膨らんだお腹の中は、樹液がタップンタップンと満タン状態で溢れそう。
満足満足!の表情でしょうか。

※8/13と8/12に都内で撮影

いつまでも続いて!2020/08/15 20:52

いつまでも続いて
新型コロナウイルスを弱らせる効果はなかった様だけど、今夏の暑さはやはり桁外れ。
しかしその猛暑パワーにもそろそろ陰りが見え始める頃でしょうか。
そう感じさせられたのが、木立に響くこのセミの声。
東京では夏の終わりを告げるセミとして認知されているツクツクボウシです。
アブラやミンミンの声にかき消されそうでしたが、それでもしっかり耳に届きました。
樹液に集まる昆虫たち
とは言え、そうそう簡単には夏は終わらない。そう感じさせられたのがこの光景。
樹木の幹から湧き出す樹液に集まる昆虫達の賑わいです。
今日のそれは、今まで見た中でも最高の密集度でした。
樹液にぞっこんの蝶や甲虫たちとしては、暑い夏よいつ迄も続いて!なんでしょうね。

※8/15に都内で撮影