とんだ災難に・・ ― 2018/12/24 21:49
クールタッチの空に向かって突き上がる木も枝剥き出しの冬姿に・・
いよいよ冬本番を感じさせられる風景でした。 じっと寒さに耐え、春の訪れを待つ樹木ですが、とんだ災難に見舞われる事も・・
その一例がこれ。イボタノキの枝に張り付いていた白い物体です。
名前はイボタロウカイガラムシ。
この様に、集団で寄生し、枝に針を突き刺して吸汁する習性を持ちます。
一度張り付いたら、黙して動かず、樹木を衰弱させる悪事をはたらき続けます。
樹木にとってはとんだ迷惑者ですが、人には、意外な有用性をもたらす一面も・・
外殻は白いロウ状物質で組成されており、これが潤滑剤として重宝されているとか。
滑りが悪くなった敷居等に塗ると効果抜群らしい。 ニセアカシアの枝にとりついていたこれもカイガラムシの仲間です。
名前はイセリアカイガラムシ。
やる事は、イボタロウカイガラムシと同じで、樹木に寄生しての吸汁です。
なお、このカイガラムシには、駆除効果抜群の益虫が存在します。
その名はべダリアテントウ(テントウムシの仲間)。
以前実際に駆除活動をする場面に遭遇したのですが、今日はその姿は確認出来ず。
この木にとっては、その登場を心待ちにしている日々なのかも知れません。
※12/24に都内で撮影