危険度に差が・・ ― 2020/01/26 19:44
今の時期の昆虫観察は、次世代に命を託した卵等への注目がメインとなります。
中でもカマキリが産み落とした卵のうは、比較的目につき易く格好の観察対象です。
これは、細枝に2つ、仲良く並んで産み付けられたハラビロカマキリの卵のう。
時期が来て孵化が始まれば、かなり賑やかな事になりそうだと思ったのですが・・ 接近して観察してみたら、この通り。
遠目には完全な形に見えたのですが、この通りの惨状を呈していました。
側面からガリガリほじくられて、破壊された痕跡がありあり。
おそらく、カマキリの卵のう漁りに夢中な小鳥の仕業でしょうね。
中に眠っていた幼体の命は言わずもがな・・なんとも残念な気持ちで見つめました。 ハラビロカマキリの卵のうは、あけっぴろげ過ぎて、危険度大だったなと・・
その点、ナワシログミの枝で目にしたオオカマキリの産物は秘匿性が数段上。
冬の間も枝に残る葉に隠れて、ひっそり。 おまけに、枝への固定方法が実に念入り。
この通り、枝をしっかり抱き込む形で産み付けられていました。
これを産み落とした母虫は産卵のエキスパートだったんですね。
これなら風が吹いても、雪が降っても・・
中から幼虫がウジャウジャ誕生する光景は、既に保証済みと見て良さそうです。
※1/26に都内で撮影