意外なお宝が・・2016/02/07 21:05

意外なお宝が・・
快晴の冬空に向かって突きあがる巨木。
殺伐としていて、自然観察の対象としては、いまいちの様に思えますが・・
ギンシャチホコの繭(推定)
決してそんな事はありません。
接近して細部を観察してみると、結構興味深い物に出会える可能性が大。
これは幹の木肌に、何となく違和感を感じて注目した物体です。
二つ並んだ卵型の右側の方に、丸い穴が空いていましたので、ぴんと来ました。
シャチホコガの仲間・ギンシャチホコの繭(まゆ)と判断。
丸い穴が空いている繭は、既に用済みの様ですが、問題は左側の繭。
穴無しで塞がったままと言う事は、まだ中に内容物あり?、それとも孵化失敗?・・
環境的には同一、形もそっくり。何故こんな差異が生じてしまったのかに興味深々。
イボタロウ
低木イボタノキの枝に残雪が・・ではなくて、これも昆虫のしわざです。
イボタカイガラムシが、蝋状の物質を分泌して作った新しい生命の寝床。
表面に小さな穴がポツポツ空いていますが、これは虫が抜け出した痕と言う訳。
因みに、これを採取して、敷居滑りや家具等の艶出しに利用する事があるそうです。
更に、疣(いぼ)取り薬としての効能もあると言うから凄い。
殺風景な冬の野にも、意外なお宝が潜んでいるんですね。

※2/7に都内で撮影