最大の難関2016/02/25 21:19

最大の難関
陽射しは十分に明るいのですが、肌に触れる空気の冷たさは春本番には程遠いもの。
そんな季節の逡巡にもめげず、ユキヤナギの白い花が咲き始めていました。
蕾の数が多いので、満開期には、枝に雪が積もった様に感じられる程になります。
ユキヤナギの枝にお邪魔虫
他の枝にも雪(?)の予備軍がびっしり。咲く時を今や遅しと・・
そこに、でんと居座っていたのは、オオカマキリの卵鞘でした。
この様子だと、確実に複数の蕾を抱き込んでしまっていますね。
これから咲こうとする花にとっては、何とも迷惑なお邪魔虫に違いありません。
破壊されたオオカマキリの卵鞘
ユキヤナギに付いた卵鞘は、図々しい態度を見せて、今のところ至って平穏。
しかし、草むらのクズのつるに付いたこの卵鞘は、何とも悲劇的な状況でした。
側面に大きな穴があいて中が丸見え。
中に潜んでいた次世代の命の運命は、言わずもがなですね。
オオカマキリのそれを含め、カマキリの卵鞘は野鳥にとって絶好の栄養源です。
春先は、こんな悲惨な姿の卵鞘を見かける機会が多くなります。
ヨシ原のメジロ
越冬中の昆虫にとっての脅威の存在・野鳥達の動きが、今日も活発でした。
枯れたヨシ原の常連キャストのひとつが、このメジロ。
枯れ茎をほじくって穴をあけ、中に潜む昆虫を漁る行動を集団で行います。
”可愛い顔して、それやるか!” って言いたくなる程の貪欲さ。
誕生の時を迎える前の最大の難関。昆虫達の試練の時が今ピークを迎えています。

※2/25に都内で撮影