何だろう、これ2012/11/06 20:01

何だろう、これ
今日は戸外の激しい雨音が耳に届く生憎の空模様でした。
自然観察は残念ながらお休みにしました。
ここ数日の間に撮った ”何だろう、これ” の画像を掲載します。
▲まずは、秋の草に付いた白い綿の塊です。
推測するところ、蜘蛛の一種の卵のうと思われます。
いかにも、ふんわりほかほかって言う感じ。
厳しい冬の寒さに備え、中に眠る次世代の命を守ろうとする親心が感じられます。
蜘蛛の卵のう?
水草の葉にかかっていたこれも蜘蛛の卵のうと思われます。
糸を張るのはお手のもの。葉っぱを上手に巻き込んで雨露をしのげる形にしています。
葉っぱをくるりと
これは葉っぱそのものを大きく変形させてバリアを作る手法です。
利用されたのは幅広のクズの葉。まるで葉巻タバコみたいになってしまっています。
飛行機みたい
上から見るとこの通り。飛行機みたい。
葉を利用して命を繫ぐのは昆虫の多くに見られる技ですがここ迄大規模なのは珍しい。
冬のその先を目指して作り上げた昆虫や蜘蛛たちの作品群。興味が尽きません。

※10/2と10/3に都内で撮影

嬉しいハプニング2012/11/07 21:04

嬉しいハプニング
アキアカネ、まだ居るかなぁと思いながら歩いていたら、すぐそこでした。
予期せぬハプニングに、身動きも出来ず、嬉しい様な困った様な・・
一体どういう事かと言うと・・
アキアカネ
こうなりました。
探し求めた相手が、向こうからやって来て私の腕に止まってくれたと言う訳。
今日着ていたのはシルバーグレーのジャンパー。
今迄の体験では、この系統の色は、何故かトンボ達を惹き付ける魅力があるみたい。
生まれ故郷である光る水面を連想させるのでしょうか。
まさに棚ぼたです。これからも暫くはこのジャンパーを着続けようっと・・
ツチイナゴ
私の腕で日向ぼっこをするアキアカネは、あくまでも特殊例です。
その他の昆虫はいつもの通りのスタイルで今日の陽射しを楽しんでいました。
越冬を控えたツチイナゴはクズの葉の上。
身じろぎもせず固まっていました。
ナナホシテントウ
このナナホシテントウなんて、翅をしまい忘れて日光浴に没頭中でした。
陽射しのパワーは昆虫達にとって何よりの恵みとなっている様です。

※11/7に都内で撮影

依然現役?2012/11/08 22:37

依然現役?
潮が引く様に数を減らし続ける秋の昆虫達。
草むらには早くも初冬の雰囲気さえ漂い始めました。
そんな中、依然現役生活を続ける昆虫に出会うとほっとします。
▲草むらの最後の彩り・セイタカアワダチソウ。
その多くで目にするのがコアオハナムグリ。随分長い期間活動を続ける甲虫です。
しかしこの花も盛りの時を過ぎました。
花が枯れ切る時が見納めとなりそうです。
アキアカネ
アキアカネも依然現役・・と言うのは一寸無理がある感じです。
たまに目にしても、地べたすれすれで翅休めをする姿ばかり。
しかしこんな寂しい姿であっても、出会いが続く限りは嬉しい。
秋の終わりに、毎年抱く気持ちです。
ハエトリグモ
小さな蜘蛛・ハエトリグモは正真正銘の現役ばりばりです。
このシーンも日光浴ではなくて、ハンティング中の一コマ。
右足で押さえ込んでいるのは、今捕らえたばかりのハエあるいはアブの一種です。
この種の昆虫は、他の種類が姿を消す冬も活動を続けます。
と言う事は、この小さなハンターの活躍も当面継続となりそうです。

※11/7に都内で撮影

収穫は?2012/11/09 21:08

収穫は?
澄みきった空に浮かんでいたのは、超軽めの雲でした。
季節の変わり目特有の変わり易い天気が続いただけに、ほっと一息。
こんな日は、草むらの昆虫探索も収穫多しと行きたい所ですが・・
チュウサギ
いくら目を凝らしても手応えは中々と言う状況でした。
チュウサギのこの目つきを見ても、獲物の昆虫探しに苦労している事が窺えます。
チュウサギ
やっと見つけて捕らえたのはイナゴ。体の大きさに似つかわしくない小物です。
最近昆虫食が良く話題になりますが、栄養価と言う点では抜群なのかも。
何しろこんなでかぶつが、してやったりと言う表情を見せる位ですから・・
蜘蛛
蜘蛛の巣の多くが開店休業と言う雰囲気を漂わせ始めました。
この網に掛っていたのは小さな甲虫(マルカメムシ?)でした。
でもこの蜘蛛にとっては、手応えありの獲物だったみたい。
糸を繰り出してのぐるぐる巻きに精を出していました。
オオカマキリ
葉っぱの上のオオカマキリ、今日も暇だなぁって言う表情(?)。
とりあえず、獲物狙いより日光浴優先で行こうって言う感じでした。
オオアオイトトンボ
水辺の草に止まるオオアオイトトンボ。
たまに飛び上がって小さな虫(ユキムシ?)を捕らえますが、主体はやはり日光浴。
迫り来る冬を考えれば、決してのんびり出来ない状況の筈。
でも傍目にはえらくのんびりしている様に見えました。

※11/9に都内で撮影

暖をとる2012/11/10 21:25

暖をとる
11月も半ば近く、空気の冷え込みが一段と厳しくなって来ました。
晩秋の昆虫達にとっても、いかにして暖をとるかは余生を過ごす上で切実な問題の筈。
▲翅を目一杯ひろげて日光浴をするアキアカネ。
眩しく感じられる陽射しですが、空気を暖める力は夏のそれとは比べ物になりません。
それにも増して、日の暮れが日を追うごとに早まっているのが痛い。
陽が射す今の内に出来るだけ暖をとっておきたいと言う気持ちの様です。
アキアカネのメス
しっかりした物に止まり、風をよける為にも出来るだけ身を低くして伏せる。
晩秋に生きるアキアカネの多くがとる寒さ除けの定番ポーズです。
メス特有の地味な体色が木肌にうまく溶け込んで、見分けがとても難しい。
モズ等天敵の鋭い目に捕捉される可能性もかなり低い筈です。
安心しきった感じで午後の陽射しを浴びていました。
ホシホウジャク
集合住宅のエントランスの窓・内側に張り付いていたのは蛾の一種ホシホウジャク。
極めつけの日向ぼっこスタイルと言えそうです。
風に吹かれることもなく、ガラス越しに射す陽射しのほかほか効果も抜群。
実にうまい場所を見つけるもんだなぁと感心しました。
ホシホウジャク
この場所が余程気に入ったみたい。夜になっても同じ窓に張り付いたままでした。
数ある昆虫の中で、暖をとる技のエキスパートのひとつは蛾と言って良さそう。
この分だと、この先もかなり長い期間出会う事が出来そうです。
※11/10に都内で撮影