葉っぱの赤ちゃんが・・2018/05/14 20:50

葉っぱの赤ちゃんが・・
今の時期を象徴する色は、草や木の葉の新鮮な緑色なんでしょうが、それだけでは・・
樹木の葉の中には、緑色になる前に赤く色づくステップを踏む物があります。
クスノキやタブノキなどが付ける幼い葉がそれ、
人で言う赤ちゃん時代を経て、緑色に変色と言うステップを踏むんですね。
さて、見るからに柔らかさそうなこの葉っぱ、ある筋には大人気の様で・・
若葉にとまるアオスジアゲハ幼虫
これがその一例。ほんのり赤い葉の葉裏に止まる怪しげな物体です。
頭と背中に尖った角が生えていますので、アオスジアゲハ(蝶)の幼虫に間違いなし。
この種の産卵はタブノキ等の葉で行われ、幼虫はそれを食草として育ちます。
この幼虫の場合も然り。今止まっている葉は無傷ですが上方の葉は食い跡だらけ。
取りつかれた葉っぱの赤ちゃんにとっては、とんだ災難と言う訳ですね。
さて、柔らかくて美味しい葉っぱをモリモリ食べてスクスク育ち、やがて・・
アオスジアゲハ成虫
こうなります。今の時期、頻繁に目にする光景です。
草むらを飛び回って、ヒメジョオン等の野の花に止まり吸蜜に大忙し。
そして良き伴侶を見つけて産卵へ・・その際はまた樹木のお世話になる訳ですね。
樹木としては、まさに一方的にやられ放題って言う感じ。
蝶としては、少しは恩返しの気持ちはないのかねぇ・・

※幼虫は5/14に、成虫は5/4に、いずれも都内で撮影

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