虫の素性は?・・2018/05/02 20:28

虫の素性は?・・
若緑色の草の葉上に止まっていた異様な雰囲気の昆虫。
テカテカに光る黒色をベースに、警戒色・黄色を配したシマサシガメの幼虫です。
見栄えは素性を象徴するって言う通り、この幼虫は相当凶暴な性格を持っています。
シマサシガメ幼虫の捕食シーン
近くの葉っぱでは、そんな素性をずばり体現する光景に出くわしました。
長い口吻をブスッと突き刺しているのは、薄緑色のアブラムシの一種。
こんな風にして、捕食対象の昆虫から体液を吸い出すのがこの種の食事法です。
植物の汁を吸う事が殆どのカメムシの仲間の中では、異色の存在と言えそう。
恐ろしい奴だけど、農薬的な役割を果たす昆虫として重宝される一面もあるらしい。
でも、この光景、やはり相当におどろおどろしいですね。
ダイミョウキマダラハナバチ
このハチも、かなり恐ろしい形相で目に迫って来ました。
見た瞬間は、スズメバチかアシナガバチの仲間と思ったのですが、実態は否。
花の蜜を求める心優しきハチ・ダイミョウキマダラハナバチと判明しました。
凶暴なハチにこれだけ似せたと言う事は、護身術に工夫を凝らした結果でしょうね。
虫の素性は見栄えで判断出来る事もあるけど、そうじゃない事もあり・・
そんな事を改めて思い知らされた2匹との遭遇でした。

※5/2に都内で撮影