この木を選べ ― 2018/09/10 21:13
遠目には枯葉の様に見えますが、近づいて見るとこの通り。
枯れた細枝の切れ端等を組み合わせて作ったミノガ幼虫のすみか・ミノムシでした。
この中に潜んでいる幼虫が目指すのは、ぬくぬく環境での冬越し。
まだ夏が終わったばかりだと言うのに、随分気の長い話ですね。 これは同じハリエンジュの細枝で目にした光景です。
枝豆と言う雰囲気も漂うこれは、マメ科の樹木である事を示す豆果の鞘(さや)です。
この木に実った豆の鞘は、現状全てがこの様に褐色の枯れ色に変わっていました。
これを見てピンと来ました。ミノムシはこの鞘への擬態を決め込んでいるんだなと・・
形が微妙に違うけど、色合いとしてはそっくり。十分だまし効果は期待できそうです。
数多い木の中から、冬越しの場所としてこの木を選んだのは、ずばり正解でしょうね。
ミノガ科の蛾も多種。この種に関しては ”この木を選べ” が言い伝えなのかも・・
※本日撮影の画像ではありません(9/8に都内で撮影)