雰囲気にそぐわない物も・・ ― 2014/10/25 21:29
例えばススキ。逆光を浴びて輝く様は日本の秋を象徴する眺めと言えそうです。
穂が完全に開ききっていない今の時期が、姿の優美さと言う点では一番かも。 早くも枯れ色に変わり、からからに乾き始めた草もあります。
わびしさを感じさせる姿の筈なんですが、光り輝く様は意外と華やか。
秋晴れの空から降り注ぐ陽射しが演出するマジックです。 小さな野菊を見つけるのも、秋の草むら散歩の楽しみです。
控えめに咲くその姿を目にすると、野菊のごとき・・って言葉がつい・・ 情緒あふれる秋の草むらですが、時にその雰囲気にそぐわない物に出会う事も・・
私の足音を感知して逃げ去った後、草の陰からこちらをうかがっていたのがこれ。
キリギリスの仲間のクビキリギス。よく見れば結構怖い顔です。
真っ赤な口がやけに目立ちます。
うっかり手を出すとガブリとやって、首が千切れる迄放さないと言うから要注意。 全体像はこんな感じ。とんがり頭がちょっと異様な雰囲気を漂わせています。
キリギリスと言えば、既に時期的に終わった様に思えるけど、なぜ今の時期に?。
何の不思議もありません。この種は成虫のまま越冬が可能。
冬枯れの野を逞しく生き抜く強い生命力の持ち主です。
怖い顔は決して伊達ではありません。
※10/25に都内で撮影