今を象徴する色は・・2013/03/31 20:04

今を象徴する色は・・
今の時期を象徴する色として、まず思い浮かぶのは若い緑色。
足下の草原も、退屈な枯れ色から新鮮な緑色の世界への変身を加速中です。
思い描く通りの季節の歩みなんですが、自然はそれ程単純ではありません。
意外な色の伏兵が今その数を増しています。さてその色とは?・・
カエデの芽
それは赤。
紅葉に代表される通り秋を想起させる色なんですが、今の時期にも意外と多い。
これは枝にびっしり付いていたカエデの芽。
遠目にもはっきりと認識出来る程に鮮やかな紅色でした。
カエデの芽
既に開き始めた芽もありました。
顔をのぞかせた幼い葉は、何の変哲もない若緑色。
これからじっくり時間を掛け、秋の紅葉に至る色の変遷を遂げて行きます。
この芽の色はとりあえずその予告編と言ったところでしょうか。
若葉も赤い
中には葉そのものが、まず赤く色づく木もあります。
これはクスノキ。
古い葉が落ちた後に生まれる若葉は、こんな薄紅色に彩られる事が多い。
勿論このままと言う事はなく、この先濃い緑色に変化して行きます。
生け垣等に良く利用されるカナメモチにも同じ現象が見られます。
ハナミズキの花
ハナミズキの枝に、花の子供(?)が付いていました。これも赤い。
しかしこの花の構造は特殊で、真ん中の粒々が実際の花。
花びらみたいに見えるのは総苞で、いわば花の容器に当たる部分です。
でもこの形からして、花とみなしても問題ない感じですね。
この先更に大きさを増して、一層花びららしくなって行きます。

※3/31に都内で撮影