ゴミに非ず ― 2015/09/01 21:44
秋本番に向かって ― 2015/09/02 21:04
確かに梅雨再来を思わせる空の連続には、いささかうんざり。
そんな憂鬱な気分を吹き払う様な青空が戻った今日。
雨の恵みを受けたせいでしょうか。秋の草たちが活気溢れる姿を見せていました。
ノッポぶりが目立っていたのは、セイタカアワダチソウ。
やがて黄色い花を付けて、多くの昆虫達にとってのアイドル的存在に変身します。 草むらの主役の座はまだ明け渡さないぞと、頑張っているのがヤブガラシ。
小粒の花ですが、昆虫達にとっては、蜜を潤沢に与えてくれる貴重な存在です。
多種集まる中には、こんな恐ろしい奴も・・スズメバチの仲間もいわば常連客。
姿に似合わず甘い蜜に目がない模様。でもうっかり近づき過ぎると・・ 秋本番を待ちわびる草たちもあれば、自らの季節を終えて姿を消す草もあります。
これは足元に落ちていたレース編み状の枯葉。
陽射しを受け輝くのは葉脈だけ。夏を精一杯生き続けた事の証です。
愛おしく感じて、壊れない様にそーっと拾い上げました。
※9/2に都内で撮影
この先、長い日々が・・ ― 2015/09/03 20:59
飛び立たないでね ― 2015/09/04 20:21
東京でも地域的には、短時間ながらかなりの降雨に見舞われた様です。
夏と秋との意地の張り合い。しばらくはこんな不安定な天気が続きそう。 幸いな事に、観察地では一切降雨はなし。
代わりにむーっとした真夏の熱気が立ち込めていました。
逃げ込んだ木立の下で見かけた涼やかなトンボ。
翅をゆったりと開く姿も優雅なアオイトトンボでした。
やがて繁殖行動の為、水辺近くに生息場所を移す筈ですが、今はまだ暗所。
今日の暑さから見ても、もう暫くはここから離れる気がないみたい。 形はもろイトトンボですが、種別的にはイトトンボ科ではなくアオイトトンボ科。
翅をゆったり開いて止まるこの姿からも、別種である事がうかがい知れます。
涼やかな水色の複眼、金粉をまぶした様に輝く背中も魅惑的。
このトンボに出会うと、いつもこのアングルでの接写を狙ってしまいます。
”飛び立たないでね” と念じながら・・
※9/4に都内で撮影
おんぶし、おんぶされ・・ ― 2015/09/05 20:47
でかいメスの背中におんぶする貧弱な体形のオス。名前の由来を実証する光景です。
背中におんぶは、バッタの多くが交尾時に見せる姿ですが、この種はのべつまくなし。
オスは一旦この体勢になると、余程の事がない限り背中から降りないのだとか・・
超らくちんな生き方の様に思えますが、当然その間は食事も無しの筈。
決して傍目で感じるような安直な事ではない様です。 オンブバッタは秋終盤まで姿を見せる、バッタ界のトリを務める存在とも言えます。
皆、おんぶし、おんぶされを目指している筈ですが、微妙に時間差が生じています。
これは、その一例で、おんぶ関係成立のひとつ前の段階。
左側白いのが抜け殻。右側に写っているのが、殻から抜け出た個体と思われます。
これがおんぶする方なのか、される方なのか?ですが、待望の出会いは間近な筈。 抜け殻を仔細に観察。綺麗な形で抜け切っていました。
そこいらじゅうにいる外敵の罠にも掛からず、最終脱皮迄至った事は何よりの幸い。
この先、ベストなパートナーに恵まれる事を祈るばかり。
※9/5と9/4に都内で撮影