遅かりし救世主2015/11/21 21:17

遅かりし救世主
まだ出会えるかなぁ・・ 期待半分不安半分で探す終末期のアキアカネ。
やっと出会えたオスは、枯れた野草・キクイモの上でした。
ひからびた草は、風に揺れる事もなく、翅休め場所としては最適って言う感じ。
以前の様に木の高枝に止まる事を避け、こう言った場所を選ぶと言う事は・・
体力の衰えを如実に物語っている様に思えます。でも出会えて一安心。
うどん粉病菌付きのキクイモの葉
一方こちらは、まだひからびていないキクイモの葉。でもかなり悲惨な状態です。
虫にかじられた大きな食い跡。おまけに白いうどん粉病菌が表面に付着しています。
まさに終末期の様相。
さてこの画像、中央やや左の食い跡近くにあるポチッとした物に要注目です。
クモガタテントウ
別ショットで、その正体を確認してみるとこの通り。
体長約2ミリ程度・超小形のてんとう虫・クモガタテントウでした。
北米原産の種で、帰化昆虫として、徐々にその数を増しているらしい。
この種が食べるのは、ズバリ白いうどん粉病菌。
その菌にまとわり付かれたキクイモの葉にいるのは、当然と言う事なんですね。
クモガタテントウの幼虫
近くの葉では、幼虫の姿も多数確認出来ました。
まさに総動員で悪玉菌の退治に大忙しって言う感じ。
しかし救世主登場としては、タイミング的にかなり遅過ぎるんじゃないかなぁ・・
”もっと早い時期に来て欲しかったよ” って言うのが、キクイモの気持ちかも。

※11/21に都内で撮影