しめしめ、いいヤツが・・ ― 2018/03/30 20:38
蜜を求めてやってくる昆虫の数、極めて多しと言う状況になって来ました。
これは、シジミチョウの仲間・ヤマトシジミの吸蜜です。
長い口吻(ストロー)を花の中に差し込んで、美味しそうに(?)チューチュー。
何の不自然さも感じない、良く見慣れた春の野の風景なんですが・・ 蜜を求めてタンポポを訪れるのは、もちろん蝶だけではありません。
良く見かけるのがこれ、花の上をちょこまか動き回る小さなアリです。
でも、この場合は蝶に比べて、何とも窮屈そうな体勢になっていますね。
びっしり並んだ花びらの中に顔を突っ込んで、蜜のありかを探っている感じ。
蜜を出す蜜腺は、どうやら花びらの奥の方に潜んでいるみたい。
蝶は長い口吻を蜜源に差し向ければいいけれど、それを持たない昆虫は・・
このアリの様に、花に潜り込む食事スタイルをとるしかない様です。 このハチの場合も然り。花に頭を突っ込んで、今まさに吸蜜中のワンシーンです。
注目点は体に付いた黄色い粒々。体表面に生えた繊毛に付着した花粉です。
タンポポにとって、昆虫に期待するのは、繁殖の為に必要な花粉の媒介役。
このハチはアリに比べて体も大きいし、運んでくれる花粉の量も桁違いに多そう。
タンポポは、”しめしめ、いいヤツがやって来た” って言う気持ちでしょうか。
こんな平和な共存関係を目にする様になったのも、春本番到来の証しと言えそうです。
※3/30に都内で撮影