夏が蘇った?2015/09/12 21:40

夏が蘇った?
戻った陽射しが、再び夏の雰囲気を蘇らせたかと言うと、一概にそうとも・・
例えばこれ。水辺の草で翅休めをするシオカラトンボです。
翅が所々破損している事が確認出来ます。夏を精一杯生き抜いた事の証。
主役の座を秋のトンボ・アキアカネ等に明け渡す日も近い様に思えます。
アブラゼミ
目ではなく、耳でも夏の勢いの衰えを実感する事が出来ます。
それは、木立から耳に届くセミの鳴き声。
あれだけやかましかったミンミンゼミやアブラゼミの声がほぼフェードアウト。
今は、わずかにツクツクボウシの声が耳に届くだけ。
あまりにも見慣れてしまったこんな光景も、今や貴重な目撃体験になって来ました。
(アブラゼミ)
オンブバッタ褐色タイプ
昆虫世界の主役交代が着々と進んでいます。
バッタの仲間で、これから多数派の座を占めてゆくのがオンブバッタ。
まだ緑が鮮やかな草地で目にしたこれは褐色タイプの個体です。
今はまだ違和感ありありですが、やがて枯れ色に染まる草地にぴったりはまる筈。
蜘蛛の幼虫集団
秋の野に生きる昆虫達にとって、脅威の存在となるものも続々と誕生中です。
ちょっと気持ち悪いのですが、これは誕生後間もない蜘蛛の幼体の集団です。
私の接近を感知して、一斉に動く様は、まさに ”蜘蛛の子を散らす” って言う感じ。
それにしても、これが全て順調に成長したら、どえらい事になりそうです。

※9/12に都内で撮影

小さな大食漢2015/09/13 20:35

小さな大食漢
水辺に生えるイネ科植物の旺盛な繁茂ぶりが、秋到来を告げています。
と言う事になれば、待ってましたとばかりに登場するのが、小さな大食漢たち。
イナゴの仲間が続々と水辺に草に集結中です。
これはヨシの葉に止まるハネナガイナゴ。
葉の右側に大きな凹みがありますが、これはイナゴ特有の盛大な食い跡です。
たっぷり食べたので、腹ごなしに一休みって言う一コマですね。
ハネナガイナゴのカップル
水辺の草は食欲を満たすだけでなく、繁殖行動の大切な舞台でもあります。
食い気はひとまず置いといて、早速こんな状態になるカップルも・・
草地から水辺の草に移って、まだ間もない者同士。
お互いに ”タイプだわぁ” って、気が合って、早々とこうなったみたい。
ハネナガイナゴの顔相
食い気や色気は旺盛ですが、顔相としては、やる気を全く感じさせない脱力系。
大きな垂れ目がそう感じさせるのでしょうか。
ところでこの個体、向かって左の目の下にぽつんと水滴が付いています。
まるで泣き虫小僧の涙みたいですが、これはポツポツ降り出した雨の一滴です。
やはり鬱陶しいのか、この後、前脚でスリスリして取り除いていました。
なんか人間っぽい。

※9/13に都内で撮影

結構 ”来てる” 奴2015/09/14 19:50

結構 ”来てる” 奴
秋めいた草の繁みで出逢った見慣れない奴。
以前高原で出逢ったシリアゲムシの様に見えるけど、でもなんか違うなぁ・・
帰宅後調査した結果、ホリカワクシヒゲガガンボと判明しました。
堀川さんと言う人が見つけた、くし形のヒゲを持つガガンボが名前の由来らしい。
ガガンボと言えば存在感殆ど無しのイメージですが、これは結構来てるなぁと・・
通い慣れた観察地ですが、たまにこんな珍種との出会いもあるから止められません。
秋の草にじゃれる
観察地をとぼとぼ歩く私の姿を見て、必ず近寄ってくるのが、この茶虎ノラ。
”おっさん、何やってんだ?” って興味津々なのかも・・
撮影が一段落して、振り返って見たら、こんな事をやっていました。
なよなよとした秋の草に顔を寄せてスリスリ。
猫がじゃれる物と言えばネコジャラシが定番ですが、秋の草むらはその他にも沢山。
遊び道具に事欠かないって感じ。でも本音は ”腹減ったぁ、餌くれぇ" か・・
でも私はやりません。その内ノラ達から無視されるのは必至。一寸寂しいかも・・

※9/14に都内で撮影

クールからホットへ2015/09/15 23:12

クールからホットへ
今、草むらで度々目にする光景がこれ。ヤマトシジミの求愛シーンです。
翅を開いてしつこく迫るオス。一方メスは素知らぬ顔で無視を決め込み?・・
ヤマトシジミの求愛シーン
しかし、やがてこんな状態に・・
それまで固く閉じていたメスの翅がふわりと開きました。
私の勝手な解釈では、”あなたのこと、気に入ったわ” の OKサイン。
しかし、この後、揃って飛び去ってしまったので、事の顛末は?。
ツバメシジミの交尾
これは、近くのツユクサの葉で見たツバメシジミの交尾シーンです。
あのヤマトシジミのカップルも、どこかできっと・・
クールな風情のシジミチョウ達ですが、秋を迎えいよいよホットになって来ました。

※本日撮影の画像ではありません(9/13に都内で撮影)

相性バッチリ2015/09/17 20:15

相性バッチリ
強弱はあるものの、雨がしつこく降り続く一日となりました。
秋を迎え、様々な昆虫たちの顔見せが続いた草むらも静寂の中。
わずかに活気が感じられたものと言えばこれ。
”つのだせ、やりだせ、あたまだせ” って呼びかけなくてもこの通り。
雨との相性が、本当にバッチリなんですね。
秋の草に雨滴
極細体形のササキリあたりが止まると絵になりそうな秋の草。
強まり出した雨の雫を受け、重たそうにうなだれていました。
始まった紅葉
セミの声も止み、雨音だけが響く木立には、色づいた木の葉もちらほら。
この雨が、夏の名残を完全に消し去った様です。
後は雨があがって、爽やかな秋空がひろがる事を望むばかり。
(ハナミズキ)

※9/17に都内で撮影(with OLYMPUS TG-4)